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NATURE IN THE GLASS 「蒼天の庭」Part2

aquajournaljpアクア・ジャーナル編集部

NAギャラリーでの水景制作に見る石組と植栽のポイント


石組の構図では、石組と底床の部分に対する空間のバランス、配石によって表現される流れが重要なポイント。構図素材となる石のラインがシンプルである分、石を少し移動させただけでも全体の印象が大きく変わるため、石を組む際には水槽から離れて全体を引いて見ることも必要になります。また、同じ石でもどの程度底床から露出しているかによって強さが変わるため、石の露出を底床への埋め方や盛土などによって微調整することも大切です。なお、構図の段階で石が多少強く感じられる場合でも、水草の植栽によって和らげることができるので、水草の種類と植栽範囲はこの点を考えて決めます。
無作為に見せるための配石
Aのラインはそれぞれの傾きが同じにならないように注意し調整。Bのラインは自然界でも流れに逆らう石があることを表現している。
①大型水槽の配石は慎重に
180cm水槽になると石が格段に大きくなる。特に50kgを超す親石を水槽に入れる際には細心の注意が必要。毛布などでガラスを保護する。スタッフ4人で声を掛け合って慎重に配石を進める。

 
親石の高さを上げるため、下に平らな石を入れる。それだけでは親石が安定しないので、周りにアクアソイルを盛り安定させる。高さを上げて傾けたことにより陰影が生まれ親石の迫力が増した。

 
②配石は試行錯誤
当初、中央奥にも配石したが、親石が弱くなってしまうため断念。最終的に中央に抜けをつくることで、水景の奥に空間的な広がりが感じられるようにした。

 
③不安定な石を固定する
時間が経っても石が傾かないように、不安定な石の下に小さめの石をかませてしっかりと固定。

 
④ガレ場の表現
石が崩れたガレ場の部分には、ヘアーグラスなどが育っても見えなくならないように小石より少し大きめで平らな石を配置。細かい部分の表現が水景に個性を与える。

 
⑤空間部分の水草の植栽
中央の抜けをつくった場所には、さらに広がりを表現するために盛土を施し、背の低い下草を植栽することで空間を確保。盛土は水槽の中央奥を高く、左右を低くして自然な流れを表現した。

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