ADAスモールトーク #08 「イベント サイドストーリー 後編」
ここでは、イベントの現地スタッフとして携わって得た経験や、イベント開催から閉幕までのサイドストーリーを筆者の視点から少し紹介していきます。
イベント展示では、いつでも水景のピークの姿をお客様に提供するために、水草の状態や景観を常に一定の高いクオリティで維持することを心がけています。限られた時間と人員でメンテナンスを行うハードルは高いですが、それ以上に日々の作業から得られるものは多く、自身のスキルアップへつながると感じます。
約2カ月間の長期イベントですので、オープン当初から終盤にかけて、水草の印象はかなり変わっていきます。というのも、新潟の水質で育っていた水草たちは、今度は大阪の地で全く別環境の水質に順応していかなくてはならないからです。水質の変動のショックや運送のダメージで、種類によっては溶けてしまうこともあるため、オープンしてから数日間は水草の健康観察を徹底して行います。万が一の際、すぐに交換できるように、あらかじめリスクのある水草はピックアップし、ストック用の水草として現地に持っていくこともあります。
ベストな状態を見せ続けることにプラスして、水草たちの生長の様子から、水景が変化していく姿が見られるのも生き物を扱った展示会の魅力と感じます。
約2カ月間の長期イベントですので、オープン当初から終盤にかけて、水草の印象はかなり変わっていきます。というのも、新潟の水質で育っていた水草たちは、今度は大阪の地で全く別環境の水質に順応していかなくてはならないからです。水質の変動のショックや運送のダメージで、種類によっては溶けてしまうこともあるため、オープンしてから数日間は水草の健康観察を徹底して行います。万が一の際、すぐに交換できるように、あらかじめリスクのある水草はピックアップし、ストック用の水草として現地に持っていくこともあります。
ベストな状態を見せ続けることにプラスして、水草たちの生長の様子から、水景が変化していく姿が見られるのも生き物を扱った展示会の魅力と感じます。
また、水槽器具メーカーとして、ネイチャーアクアリウム・システムのモデル展示の目的もあるため、水槽の中身だけでなく、ガラス器具や照明器具、コードなどの配線に至るまで、外観に磨きをかけることも必須です。どちらのクオリティも高く維持することで、ネイチャーアクアリウムを初めてご覧になる方でも強く感動していただける、アクアデザインアマノの水槽になってくるのではないかと感じました。
イベントスタッフとして現場に立つ醍醐味の一つとして、水槽をご覧になられたお客様方から生の声をお聞きできることがあります。感想はもちろん、質問に対しても、より興味関心を持っていただけるような回答を目指し、そのための知識や経験を踏まえた上で、ネイチャーアクアリウムの魅力を深く理解していくという姿勢が大切と感じます。会期中、有難いことに多くのお客様からうれしいお言葉を数多くいただきました。実際に現場に立った一人として、仕事のモチベーション向上に繋がりますし、次回のイベント開催に向けてのバネにもなります。
少し身の上話にはなりますが、ちょうど私の世代が入社したころは、コロナウイルス感染症が世界的にパンデミックになった時期と重なり、新潟本社のADAギャラリーも閉館しました(現在も閉館中)。そんな中、お客様とコミュニケーションをとれる機会は、非常に貴重な経験だったと思います。
振り返ってみると、「NATURE AQUARIUM EXHIBITION OSAKA」では、イベント開催に向け、表舞台を彩る各水槽のメンテナンスに始まり、水槽や展示部材の運搬手配、搬出入のスケジューリング、イベントで使用する道具準備などの裏方業務を、主に入社5年目以下の若手スタッフが中心となって、数カ月間奮闘して取り組んだこともあり、特に印象深いイベントでした。会期中、長年のファンの方、ご愛顧いただいている方とお話しすると、ADAの展示イベントに高い期待を持って足を運んでいただいていることが伺えます。これから先のADAを担っていく若い世代が中心となって、情熱的なスピリットを受け継ぎ、会社をそしての素敵なホビーを盛り上げていけるよう日々業務に取り組んでいきたいと思います。
この記事を読まれた方が、イベントに行って良かったな、全然知らなかったけれど次回開催があれば足を運びたいなと思っていただければ幸いです。そして少しでもネイチャーアクアリウムを知るきっかけになればと願います。では、また次回のイベントでお会いしましょう!