インタビュアーのADA生産開発部 小川龍司です。ここではAJ vol.334では紹介できなかった「AQUASKY RGB Ⅱ 60」に込められた開発者たちのささやかなこだわりを取材。「ここ、こだわってます。」を引き出すべく開発者の一人、杉本氏に話を聞き、得られた情報の一部をここに掲載します。
 ※本製品：AQUASKY RGB Ⅱ 60　従来品：AQUASKY RGB 60

小川　AJやHPなどで新しい面を各種紹介してきましたがユーザーへ製品を届ける点でのこだわりを教えてください。

杉本　まず紹介したいのはパッケージングデザインですね。製品そのもののカラーリングやデザインといった外観はもちろんですが、ユーザーのみなさまが手に取る化粧箱について一新しています。

小川　箱の材質や印刷といったことでしょうか。

杉本　その部分も改良していますが、特に告知したいところは梱包形体です。ご使用いただく直前、箱を開梱いただくと最初に見えるのが灯具の天板であり、ロゴをあしらったソリッドラインが現れます。開梱時にみなさまが対面する最初の顔としても、製品の顔とも言えるこちらのデザインによって製品を使うその高揚感を盛り立てられたら、と思っています。

小川　ソリッドラインはまさに一線を画している顔といったところですね(笑)。カラーリングとこの部分だけでも製品が識別できるくらい印象のある部分となっていますね。

杉本　そうですね(笑)。他にも電源コードや安定器などのパッケージングが新仕様となっており、個別の箱に梱包をしています。視覚的にシンプルかつ直線デザインでの梱包についてもADAらしさを感じてもらえたらと思います。

小川　コード類の他にも小箱にいくつかのパーツが同梱されていますね。

杉本　この付属パーツたちはそれぞれ新仕様となった本製品を支える重要なパーツなんです。プログラムのリセットなどのためのリセットピン。新設計の放熱フィンを美しく保つために放熱フィンクリーニングブラシ。そして使用時の転落リスクを下げる滑り止めが付属しています。

小川　どれも本製品の特性をフォローする形の付属品ということですね。

杉本　新しい形や機能を安心して安全に使用いただくためにも必要なパーツですし、特にクリーニングブラシを使用してクリーニングをすることで水槽と共に美しくご使用いただけたら嬉しいです。

小川　無機的でスタイリッシュな製品ですが愛着をもって使用するきっかけともなるかもしれませんね。他にもこだわりの新たな製造仕様などあるのでしょうか？

杉本　特徴的なカットがほどこされているこの脚部を見てみてください。

小川　点灯時の陰影といいましょうか、この照らされた部分と影の部分がかっこいいですね。

杉本　特別な加工もこだわりの仕様になりますが、従来品からの変更点としてネジの装着部が変わっているんです。

小川　外側から見えなくなっているんですね！

杉本　はい水景や植物の観賞時に照明も一緒に観賞いただけるくらいデザイン性を高めているのでネジという接続部を観賞面から見えない位置に変更しました。さらに灯具のコードブッシュ部のパーツも変更しています。

小川　コードが従来品よりも太くなっているために強度をあげるようなパーツということでしょうか。

杉本　強度の面もありますが、そのほかにも形状や質感といった見た目のデザインとしてもこちらを採用しました。

小川　細かなところかもしれませんが、随所にこだわりがみられる製品ですね。

杉本　ユーザーのみなさまに提供する新しい製品としてどこまでこだわりを実現できるか、新しい光をお届けするにはどんな創意工夫が詰められるか、開発の腕も試されながら発売に漕ぎ着けました。ムーンライトモードなんかは遊び心の一つですけど、そんな要素も大切かなって思っています。ユーザーの皆様にもまずはいろいろな光を試していただき、水草の育成や観賞を楽しんでいただきたいですね。