ADAスモールトーク #25 「光るプロの技」
ADAスモールトークは、ADAスタッフの目線で生き物や出来事、発見、感動などをお伝えする読み物コンテンツです。
ADA本社併設のネイチャーアクアリウム・ギャラリー。そこには、一般の来館者がいない時でも常に水槽のすみずみまで手入れが行き届いた美しい水景が展示されています。私も入社して初めてギャラリーの水景を見た時はその美しさに感動したことを昨日のように覚えています。こうしたギャラリーの水槽管理やレイアウト制作などを担っているのがNAC(ネイチャークリエーション部)です。今回は、そのメンバーの1人であり、水景クリエイターとしても活躍する内田 成にギャラリーで行っている換水や藻類駆除などの毎日のメンテナンス作業について取材しました。ADAの美しい水景がどのように維持されているのか、その秘密の舞台裏を覗いてみましょう。
知念:まず、メンテナンスの基本となる換水ですが、ギャラリーではどのくらいの頻度で換水を行っているのでしょうか?
内田:基本的に週一回は必ず全ての水槽のガラス面の藻類を擦って1/3を目安に換水しています。あとは、トリミング後や水槽の状態に応じて換水の頻度や量はそのたびに調整しています。
知念:ギャラリーの水槽はW900mm以上の大型のものが多く展示されています。これだけ水槽の数が多いと藻類の駆除は一苦労だと思いますが、具体的にガラス面、レイアウト素材に付着した藻類はどのように除去しているのでしょうか?
内田:ガラス面の藻類除去はW600mm水槽であればプロレイザーを使っています。W1200 mm以上の大きな水槽になってくるとアクリル製のスクレーパーが便利です(笑)。石に付着したヒゲ状の藻類はプロピッカーを、流木ではプロブラッシュ、さらに頑固な藻類にはプロブラッシュハードを使い分けています。
内田:基本的に週一回は必ず全ての水槽のガラス面の藻類を擦って1/3を目安に換水しています。あとは、トリミング後や水槽の状態に応じて換水の頻度や量はそのたびに調整しています。
知念:ギャラリーの水槽はW900mm以上の大型のものが多く展示されています。これだけ水槽の数が多いと藻類の駆除は一苦労だと思いますが、具体的にガラス面、レイアウト素材に付着した藻類はどのように除去しているのでしょうか?
内田:ガラス面の藻類除去はW600mm水槽であればプロレイザーを使っています。W1200 mm以上の大きな水槽になってくるとアクリル製のスクレーパーが便利です(笑)。石に付着したヒゲ状の藻類はプロピッカーを、流木ではプロブラッシュ、さらに頑固な藻類にはプロブラッシュハードを使い分けています。
知念:初心者の方の中には藻類の問題で悩まれている方も少なくないと思います。最後にそうした方にプロとして何かアドバイスをお願いします。
内田:水槽を立ち上げたばかりのころは、ろ過バクテリアの働きが弱く、水質が安定しないため藻類が発生しやすくなります。そのため、立ち上げから10日間くらいは多めの換水を行うことをオススメします。また、セット初期のソイルは多くの栄養成分を含んでいて水槽の水が富栄養化しやすいため、最初から水草を多めに植栽することも藻類発生の予防には効果的です。水草の葉面の藻類や流木の際などに発生した藻類は除去しづらいため、藻類を食べてくれるタンクメイトの導入もオススメです。
藻類駆除に有効な生き物にはオトシンクルスやサイアミーズ・フライングフォックスなどがいますが、中でもヤマトヌマエビは色々な種類の藻類を食べてくれます。ネイチャーアクアリウムは水草や魚、ろ過バクテリアなどが相互関係で生態系を形づくっていますので、長期維持している水槽内ほど調和が保たれて藻類が発生しにくくなります。最初は根気が要りますが、こうした仕組みを少しずつ知っていくこともネイチャーアクアリウムの醍醐味の一つと言えるでしょう。
内田:水槽を立ち上げたばかりのころは、ろ過バクテリアの働きが弱く、水質が安定しないため藻類が発生しやすくなります。そのため、立ち上げから10日間くらいは多めの換水を行うことをオススメします。また、セット初期のソイルは多くの栄養成分を含んでいて水槽の水が富栄養化しやすいため、最初から水草を多めに植栽することも藻類発生の予防には効果的です。水草の葉面の藻類や流木の際などに発生した藻類は除去しづらいため、藻類を食べてくれるタンクメイトの導入もオススメです。
藻類駆除に有効な生き物にはオトシンクルスやサイアミーズ・フライングフォックスなどがいますが、中でもヤマトヌマエビは色々な種類の藻類を食べてくれます。ネイチャーアクアリウムは水草や魚、ろ過バクテリアなどが相互関係で生態系を形づくっていますので、長期維持している水槽内ほど調和が保たれて藻類が発生しにくくなります。最初は根気が要りますが、こうした仕組みを少しずつ知っていくこともネイチャーアクアリウムの醍醐味の一つと言えるでしょう。
新型コロナウイルスの世界的な流行により長期休館を余儀なくされていたネイチャーアクアリウム・ギャラリー。開館を待ち望んでいたファンの方も多かったのではないでしょうか。今年は行動制限の緩和に伴い、コロナ禍以前のような活気が戻ってきました。こうした中、いよいよ来たる11月3日(金)、4日(土)、5日(日)の3日限定の「NATURE AQUARIUM GALLERY Welcome Day」と題したイベントで4年ぶりにオープンします。今回は、無料開放ということもあり混雑緩和のために入館は完全予約制となっています。現在予約枠は少なくなってきていますが、まだ若干の空きがありますので、予約されていない方はお早めにお願いします。当日ギャラリーでは、限定グッズの販売も行っております。ぜひこの機会に世界中のネイチャーアクアリウム・ファンの仲間と一緒に楽しいひと時を過ごしましょう。