NATURE IN THE GLASS 「ワールドツリー」
[ ワールドツリー ]
本水景は、ネイチャーアクアリウムの継承と自らの表現性という2つのテーマでアプローチを行った。水草が繁茂することで水景が完成していくように、生き物たちによってその環境がつくられていく過程を楽しめるよう配植を意識した。安定感のある構図を生長した水草が覆い尽くしていく姿からは、萌えや芽吹きといった力強い生命力が感じられた。レイアウトとしてはネイチャーアクアリウムに習ったものとなっているが、オリジナル表現を獲得するためのよい習作となったと思っている。
本水景は、ネイチャーアクアリウムの継承と自らの表現性という2つのテーマでアプローチを行った。水草が繁茂することで水景が完成していくように、生き物たちによってその環境がつくられていく過程を楽しめるよう配植を意識した。安定感のある構図を生長した水草が覆い尽くしていく姿からは、萌えや芽吹きといった力強い生命力が感じられた。レイアウトとしてはネイチャーアクアリウムに習ったものとなっているが、オリジナル表現を獲得するためのよい習作となったと思っている。

DATA
撮影日 : 2018年11月28日(ADA)
制作 : 井上 大輔(レイアウト制作・文)
水槽 : キューブガーデン W90×45×H45(cm)
照明 : ソーラーRGB×1(1日8時間30分点灯)
ろ過 : スーパージェットフィルター ES-600(バイオリオ)
素材 : ホーンウッド、山水石
底床 : アクアソイル-アマゾニア、パワーサンド・アドバンスM、バクター100、クリアスーパー、トルマリンBC、トロピカルリバーサンド
CO2 : CO2パレングラス・ラージ30Ø、CO2ビートルカウンターで1秒に4滴(タワー使用)
AIR : リリィパイプP-4によるエアレーション 夜間消灯時15時間30分
添加剤 : ブライティK、グリーンブライティ・ミネラル、グリーンブライティ・アイアン、グリーンブライティ・ニトロ
換水 : 1週間に1度 1/2
水質 : 水温25℃ pH:6.2 TH:50mg/L
植物 :
ロターラ・マクランドラ グリーン
ロターラsp. シモガ
ルドウィジア・グランデュローサ
ルドウィジア・インクリナータ キューバ
ハイグロフィラ・ポリスペルマ
タイガー・ハイグロ
ハイグロフィラ・コリンボーサ コンパクト
クリプトコリネ・ウェンティ グリーン(BIO)※
クリプトコリネ・ウェンティ トロピカ(BIO)※
ニューラージパールグラス(BIO)※
ボルビティス・ヒュディロッティ
アヌビアス・ナナ ‘プチ’
ブセファランドラ・ブラウニー パープル
ウィローモス(モスバック)※
魚種 :
ブルーアイラスボラ
チェリーバルブ
プンティウス・ペンタソナ・ジョホレンシス
サイアミーズフライングフォックス
オトシンクルス
ヤマトヌマエビ
※はADA生体製品ラインナップです。
撮影日 : 2018年11月28日(ADA)
制作 : 井上 大輔(レイアウト制作・文)
水槽 : キューブガーデン W90×45×H45(cm)
照明 : ソーラーRGB×1(1日8時間30分点灯)
ろ過 : スーパージェットフィルター ES-600(バイオリオ)
素材 : ホーンウッド、山水石
底床 : アクアソイル-アマゾニア、パワーサンド・アドバンスM、バクター100、クリアスーパー、トルマリンBC、トロピカルリバーサンド
CO2 : CO2パレングラス・ラージ30Ø、CO2ビートルカウンターで1秒に4滴(タワー使用)
AIR : リリィパイプP-4によるエアレーション 夜間消灯時15時間30分
添加剤 : ブライティK、グリーンブライティ・ミネラル、グリーンブライティ・アイアン、グリーンブライティ・ニトロ
換水 : 1週間に1度 1/2
水質 : 水温25℃ pH:6.2 TH:50mg/L
植物 :
ロターラ・マクランドラ グリーン
ロターラsp. シモガ
ルドウィジア・グランデュローサ
ルドウィジア・インクリナータ キューバ
ハイグロフィラ・ポリスペルマ
タイガー・ハイグロ
ハイグロフィラ・コリンボーサ コンパクト
クリプトコリネ・ウェンティ グリーン(BIO)※
クリプトコリネ・ウェンティ トロピカ(BIO)※
ニューラージパールグラス(BIO)※
ボルビティス・ヒュディロッティ
アヌビアス・ナナ ‘プチ’
ブセファランドラ・ブラウニー パープル
ウィローモス(モスバック)※
魚種 :
ブルーアイラスボラ
チェリーバルブ
プンティウス・ペンタソナ・ジョホレンシス
サイアミーズフライングフォックス
オトシンクルス
ヤマトヌマエビ
※はADA生体製品ラインナップです。
配石の工夫が水草の生長で活きてくる凸型レイアウト
このレイアウトはホーンウッドを用いた基本的な凸型レイアウトだが、その土台としてたくさんの山水石で意図的に石垣が組まれている。これは下草と中景の植栽表現や影の強調を狙っており、水草が生長することでさらに顕著に表れていく仕組みだ。単に下草やウィローモスなどが繁茂した清らかなグリーンに有茎草が際立ち美しく彩るだけではなく、ディテール表現や陰影の深みをも育てることでアクセントとなり水景バランスが整っていくということを見込んでいる。
このレイアウトはホーンウッドを用いた基本的な凸型レイアウトだが、その土台としてたくさんの山水石で意図的に石垣が組まれている。これは下草と中景の植栽表現や影の強調を狙っており、水草が生長することでさらに顕著に表れていく仕組みだ。単に下草やウィローモスなどが繁茂した清らかなグリーンに有茎草が際立ち美しく彩るだけではなく、ディテール表現や陰影の深みをも育てることでアクセントとなり水景バランスが整っていくということを見込んでいる。


下草から中景草にかけての植栽エリアと、背景での土留めと影演出のための石垣とした。


Point 1 前景の石垣
下草に自然な起伏をつける
石垣をベースに植栽された下草は、時間経過によってしだいに石を覆い尽くすように生長した。底床を敷きフラットにつくるよりも、下草同士に若干の高低差が生まれる。また、奥のクリプトコリネとの境目が薄まることで自然に混ざりあった雰囲気が高まってくる。
下草に自然な起伏をつける
石垣をベースに植栽された下草は、時間経過によってしだいに石を覆い尽くすように生長した。底床を敷きフラットにつくるよりも、下草同士に若干の高低差が生まれる。また、奥のクリプトコリネとの境目が薄まることで自然に混ざりあった雰囲気が高まってくる。

流木の背後へ高い位置で植栽するための土留めの役割も兼ねている。

Point 2 背景の石垣
水草では表現しにくい影の演出を強調する
ネイチャーアクアリウムでは影の部分を意図的につくり、立体感を演出する手法がある。ここでは、流木の根元にアーチを描くように配石することで陰影表現の強調を狙った。耐陰性があるクリプトコリネを植栽したことで影がグッと深まった。
水草では表現しにくい影の演出を強調する
ネイチャーアクアリウムでは影の部分を意図的につくり、立体感を演出する手法がある。ここでは、流木の根元にアーチを描くように配石することで陰影表現の強調を狙った。耐陰性があるクリプトコリネを植栽したことで影がグッと深まった。

割れ方が層状になっているため形がより自然で、山水画に描かれた風景をイメージさせる。また、表面が適度にざらついているため積み上げても崩れにくく、さまざまなレイアウト方法に使用できる。

ウィローモスなどの落ち着いたグリーンの色調に、赤や黄色のあたたかみのある有茎草がマッチしている。どこか懐かしさのある水景に仕上がった。
2018年11月28日 撮影