NATURE IN THE GLASS 「水の中の紅葉〜和〜」Part1
有機質と無機質の融合を水草と川石で表現 紅葉をイメージした水景
[ 水の中の紅葉~和~ ] 晩秋の中津川渓谷(福島県・裏磐梯)からインスピレーションを得て制作した作品。紅葉に色づく木々と水の流れによって形づくられた岩肌、有機質と無機質の融合を色とりどりの水草と川石を使って表現した。深みのある赤い体色の魚たちが、あたかも散りゆく落ち葉のように見える。有茎草の配植は色づく紅葉のようなイメージにになるように、赤や黄色に色づく水草を多く使用。左側の茂みにルドウィジア・スーパーレッドなどの濃い赤色を多く入れることで、重心がより明確になるようにしている。上側には明るく華やか色合い、下側には渋く落ち着いた色合いと、色彩の区切りを明確にすることで水景全体にメリハリが生まれ、引き締まった印象となった。

DATA
撮影日:2019年7月4日(ADA)
制作:内田 成(レイアウト制作・文)
水槽:キューブガーデン W90×D45×H45(cm)
照明:ソーラーRGB ×1(1日8時間30分点灯)
ろ過:スーパージェットフィルターES-600(バイオリオM)
素材:八海石、ブランチウッド
底床:アクアソイル-アマゾニアⅡ、アクアグラベル、パワーサンド・アドバンスM、 バクター100、クリアスーパー、トルマリンBC
CO2:パレングラス・ビートル40Ø、ビートルカウンターで1秒に5滴(タワー使用)
AIR:リリィパイプP-4 によるエアレーション 夜間消灯時15時間30分
添加剤:ブライティK、グリーンブライティ・ミネラル、グリーンブライティ・ニトロ、 グリーンブライティ・アイアン、ECA・プラス
換水:1週間に2度 1/3
水質:水温25℃ pH:6.4 TH:20mg/L
水草:BIOみずくさの森 ルドウィジア sp.スーパーレッド / BIOみずくさの森 ミリオフィラム・マトグロッセンセ / BIOみずくさの森 ニードルリーフ・ルドウィジア / BIOみずくさの森 セイロン・ロターラ / BIOみずくさの森 ロターラ・ロトンジフォリア 福建省 /BIOみずくさの森 ロターラ・ナンセアン /BIOみずくさの森 ロターラ sp.ベトナム / BIOみずくさの森 プレミアムモス / ルドウィジア・ブレビペス / オレンジ・ミリオフィラム / ウィローモス(モスバッグ)
魚種:ブラック・ルビー/サイアミーズ・フライングフォックス/オトシンクルス/ヤマトヌマエビ
紅葉の渓谷を水景で表現 有茎草の色彩を生かすための 配植と管理のポイント

水景で表現された紅葉の渓谷
紅葉の渓谷をイメージし、凹型構図に華やかな色彩の有茎草を多用した水景。黒っぽい八海石が全体の印象を引き締め、魚の体色も引き立てている。
紅葉の渓谷をイメージし、凹型構図に華やかな色彩の有茎草を多用した水景。黒っぽい八海石が全体の印象を引き締め、魚の体色も引き立てている。


有茎草の使い方
凹型構図の場合、左右で同系統の有茎草を使用すると調和が生まれる。ただし、鏡写しのように同じ種類と量で植栽してしまうと構図がシンメトリーとなって自然感が薄れてしまうため、左右で配植に変化をつける必要がある。赤と緑の補色効果を利用し、Aの部分には最も赤の濃いルドウィジア sp. スーパーレッドを植栽。
凹型構図の場合、左右で同系統の有茎草を使用すると調和が生まれる。ただし、鏡写しのように同じ種類と量で植栽してしまうと構図がシンメトリーとなって自然感が薄れてしまうため、左右で配植に変化をつける必要がある。赤と緑の補色効果を利用し、Aの部分には最も赤の濃いルドウィジア sp. スーパーレッドを植栽。


有茎草の管理方法
今回は底床に栄養分が控えめなアマゾニアIIを使用したため、アオミドロなどの藻類に悩まされることはなかった。有茎草の葉色をより濃く鮮やかにしたい場合は窒素分を補給するグリーンブライティ・ニトロを日中数回に分けて添加する方法が有効。また、底床へのボトムプラスの追加も同様の効果がある。
今回は底床に栄養分が控えめなアマゾニアIIを使用したため、アオミドロなどの藻類に悩まされることはなかった。有茎草の葉色をより濃く鮮やかにしたい場合は窒素分を補給するグリーンブライティ・ニトロを日中数回に分けて添加する方法が有効。また、底床へのボトムプラスの追加も同様の効果がある。