2022.07.08 連載:NATURE IN THE GLASS
NATURE IN THE GLASS 「初夏の青葉」
[ 初夏の青葉 ]
長い冬を終え、春に芽吹き、そして初夏へと植物たちの命の煌めきは連綿と続いてゆく。青々とした若葉が、日に向かいすくすくと育っていく風景をイメージして、ウィローモスやアヌビアス、パールグラスなどで緑のコントラストが映える植栽を目指した。涼しげな化粧砂は奥行きの演出を兼ねており、背面のブルーバックがよりさわやかな季節感を印象付けている。
長い冬を終え、春に芽吹き、そして初夏へと植物たちの命の煌めきは連綿と続いてゆく。青々とした若葉が、日に向かいすくすくと育っていく風景をイメージして、ウィローモスやアヌビアス、パールグラスなどで緑のコントラストが映える植栽を目指した。涼しげな化粧砂は奥行きの演出を兼ねており、背面のブルーバックがよりさわやかな季節感を印象付けている。

DATA
撮影日 : 2022年3月11日(ADA)
制作 : 内田 成(レイアウト制作・文)
水槽 : キューブガーデン W90×D45×H45(cm)
照明 : ソーラーRGB ×1(1日8時間30分点灯)
ろ過 : スーパージェットフィルター ES-600(バイオリオG)
素材 : 雲山石、ブランチウッド
底床 : アクアソイル-アマゾニア Ver.2、パワーサンド・アドバンスM、バクター100、クリアスーパー、トルマリンBC
トロピカルリバーサンド
CO2 : パレングラス・ラージ30Ø、CO2ビートルカウンターで1秒に3滴(タワー使用)
AIR : リリィパイプP-4によるエアレーション 夜間消灯時15時間30分
添加剤 : ブライティK、グリーンブライティ・ミネラル、グリーンブライティ・アイアン 、グリーンブライティ・ニトロ
換水 : 1週間に1度 1/2
水質 : 水温25℃ pH:6.2 TH:50mg/L
水草 :
マヤカ
佗び草マット ヤマサキカズラ
モスバック ウィローモス
BIO ロング・ヘアーグラス
BIO セイロン・ロターラ
BIO アヌビアス・ナナ プチ
BIO ラゲナンドラ・ミーボルディグリーン
BIO ブセファランドラsp. シンタン
BIO パールグラス
ジャングルプランツ ミクロソラム・ナローリーフ
ジャングルプランツ ラゲナンドラ・ミーボルディレッド
ロターラsp. インレー
バコパ・カロリニアーナ
ラオス・スプライト
魚種 :
アンゴラバルブ
ラスボラ・アクセルロディブルー
ボララス・ブリジッタエ
スファエリクティス・バイランティ
サイアミーズ・フライングフォックス
オトシンクルス
ヤマトヌマエビ
オープンアクアリウムで水上植物も楽しむ

抽水植物の植栽を意識した構図
ヤマサキカズラの根元が安定しやすいようにブランチウッドと大きめの雲山石をセレクト。末広がりに組むことでヤマサキカズラが大きく生長しても水面付近の印象が重くなりすぎない狙いがある。トンネル部分は水景の抜けとしてアクセントになった。


ライトスクリーン90
背面からのライティングにより水草の群生美や陰影の強調などさまざまな効果を発揮する。グラデーションシートの使用で背景の演出が可能。
背面からのライティングにより水草の群生美や陰影の強調などさまざまな効果を発揮する。グラデーションシートの使用で背景の演出が可能。
自然らしさを狙った配植
水上景観に大型の葉を持つヤマサキカズラと繊細な葉茎のラオス・スプライトを配植。見た目の異なる2種類を混ぜることで自然らしさが表現できた。水上部分のウィローモスは水中とのつながりを持たせると共に、抽水植物の根元隠しと保水の役割を果たしている。撮影時の水景ではヤマサキカズラが比較的若い状態だが、長期的に維持していくことも可能な種であるため景観の変化を楽しみたい。

葉色でコントラストをつける
中景は深い緑のウィローモスをベースに明るめのアヌビアス・ナナ プチやパールグラスを用いて、綺麗なグリーンのコントラストを演出。
中景は深い緑のウィローモスをベースに明るめのアヌビアス・ナナ プチやパールグラスを用いて、綺麗なグリーンのコントラストを演出。

密生させずに明るさをキープ
有茎草は奥への抜け感を意識して適度な摘み取りで密生度を抑えた。水景のアクセントに暖色のロターラをチョイス。
有茎草は奥への抜け感を意識して適度な摘み取りで密生度を抑えた。水景のアクセントに暖色のロターラをチョイス。
