Grasp / 掴む
Aquarium Size W1,200×D600×H450（mm）

水草
アヌビアス・ナナ プチ／ウォーターフェザー／ニューラージパールグラス／キューバパールグラス／ミクロソラム・プテロプス・ナローリーフ／ミクロソラム・プテロプス・トライデント／ハイグロフィラ・ピンナティフィダ／グリーンロターラ／ロターラ・Hra／エキノドルス・テネルス ‘レッド’／ブセファランドラ sp.／フレイムモス／ボルビティス・ヒュデロッティ／ウィローモスのなかま／チドメグサ

魚種
ブラックネオンテトラ

Minh Tran Duc ／ ミン・トラン・ダック
Vietnam ／ ベトナム
年齢 ：38歳
職業 ：シニア・アート・ディレクター
アクアリウム歴 ：9年
趣味 ：写真、グラフィックデザイン、旅行
過去の受賞歴：
IAPLC 2020 351位
IAPLC 2021 26位
IAPLC 2022 40位

作品を見る人が水中の世界にいるように感じさせたい

AJ　今回の作品のテーマ、モチーフ、アイディアなど制作意図を聞かせてください。
レイアウト全体は水流を妨げる大きな木を表現しています。この木は背後からの水流によって侵食されています。水流に押されてもこの木は周囲にしっかりとしがみついています。ここに含めた私が伝えたいメッセージは、立ち上がる強い活力、誇り、強さ、自然とのつながりです。

AJ　作品を制作、管理するうえで苦労した点を聞かせてください。
見てわかるように、できるだけ焦点を低くしてみたのですが、特に上部からの根が非常に低くなったため、手入れがとても大変でした。

AJ　水草や魚種の選定する上でのポイントについて教えてください。
全体的には明るい緑色にしたかったのですが、コントラストをつけるために明るい緑と暗い緑を取り入れ、水草の葉の形もさまざまにしました。ニューラージパールグラスの明るい緑、青みがかったキューバパールグラス、濃い緑色のアヌビアスナナ、くねくねとしたシダ。また、魚と構図が一つに溶け込むように、明るすぎず適度なバランスの魚を選びました。

AJ　水草レイアウトのどのようなところに魅力を感じますか。
それは、想像力です。ある作品を見るとき、私はよく多くのことを想像します。雲、動物の形、もし私がその水槽の中の魚だったらどのように感じるかなど。また、私が最も興味があるのは、水草の日々の変化です。作品をつくる度に、5、6カ月後に水草がどの方向に生長するのか気になります。それは自分でコントロールできない要素でもあり魅力の一つでもあります。

AJ　今後、つくってみたいレイアウトや夢は何ですか。
私の作品を見る人が水中の世界にいるように感じさせたいです。そのために魚や水草を最高の状態で生長させなければなりません。構図に関しては、見る人がより多くの感情と好奇心を持つような明暗、遠近、大小、そして平和と強さといった対比をつくりたいと思っています。