ADA

CELESTA UONUMA&Iwagumi Masterclass 開催報告

CELESTA UONUMA&Iwagumi Masterclass 開催報告

aquajournaljpWEBアクア・ジャーナル編集部
今年2回目の開催となる、CELESTA ツアー UONUMA & Iwagumi Masterclassとして10月12日(月)-18 日(日)の日程で開催され、アメリカ、メキシコ、インド(UAE アラブ首長国連邦ドバイ在住)の6名の参加でツアーが催行されました。前回の佐渡ツアーから変わって、今回のメインの旅先は、新潟県魚沼地域。東京から新幹線で1時間程度でアクセスが可能な魚沼ですが、古代より日本列島の東西圧縮と呼ばれる地殻変動などにより2000mを超える越後三山から、魚沼丘陵など、現在へと続く地層が波打つような褶曲の大地が広がっています。
今回のツアーは天候にも恵まれ、ツアー前半のハイライトとなる、裏巻機渓谷のV 字谷での五十沢川沿いのトレッキングでは、実際に川岸に下りて、巨石が居並ぶ渓流沿いの石の配置や、その下流側に作り出される、水の渦と、川底のえぐれ。 河岸近くの石の様子など、自然の河原での観察から学び取れるインスピレーションをガイドの本間裕介の案内で学ぶ機会となりました。
また魚野川の支流、水無川では、地表にはこの時期、河川の水が伏流水の形で、地下を通ることから、実際には水の流れのない河床に下り、そこで銘石として知らる、八海石の探石体験(実際には、石を探す体験だけで、石を持ち帰ることは行っておりません)にも挑戦しました。地表に水が流れる時期の河道部分の石の配列も、この時期では、水を気にすることなく観察することができ、大きな岩や、石の混ざり具合や、礫の様子など、レイアウトに参考になったようです。
また今回、早朝午前4 時に宿泊先を出発して、この時期の晴れて、霧の発生する条件でのみ見られる自然現象「滝雲(たきぐも)」を枝折峠から見ることもできました。夜明け前の山道をひたすら車で移動し、峠のビュースポットに到着すると、ちょうど山の端から朝日が昇る直前。奥只見湖や銀山平周辺で発生した霧が稜線を越えて流れ下る現象で、参加者も自然が見せる絶景を堪能しました。
他にも、江戸中期に作庭され、国の名勝に指定されている貞観園の庭園を鑑賞。広い園内には、大きな池や、背後に滝が設けられ、多くの銘石が配され、雨に濡れて鮮やかに苔むした庭園で、作庭の「主石賓木」(石が主人で、周りの樹々がお客様)と作庭の哲学や、石はその場所にずっと留まることから、石が周りの樹々によって隠れることのないように剪定されることなどを貞観園の担当者から説明いただきました。
ツアー後半では、新潟のADA NAギャラリーに舞台を移し、ツアー前半で訪れた魚沼の景観にインスピレーションを受けた水景を1200mmの水槽に作り上げる、デモンストレーションや、参加者が600mm水槽に石組を実際に組んでみる石組体験を中心に、天野尚がネイチャーアクアリウムを生み出すきっかけとなった鎧潟の干拓地や、ガイドの本間が精力的に風景撮影や、水中写真の撮影に取り組んでいる、ラムサール条約登録湿地の佐潟を訪れることで、新潟、特に蒲原平野と呼ばれる地域の原風景や、天野の少年時代に思いをはせることがで
きました。
CELESTAでは、来年春、5月22日(土)-28日(金)の催行に向けて、「OIRASE & Hokkaido — Early Summer Exploration」の開催を予定しております。東京を出発し、一路青森、奥入瀬渓流へ。ネイチャーアクアリウムのレイアウトデザイン、原生の自然生態系、そして実践的な水景構築の理論を深く結びつけ、北海道、新潟を巡る7日間のツアーになります。ご参加をお待ちしております。

RELATED POSTS関連投稿

POPULAR POSTS注目の投稿