世界的な水草レイアウトコンテスト「IAPLC」。IAPLCクリエイターズファイルでは、その上位入賞者にインタビューを行い、上達の秘訣や水草レイアウトに対するこだわりを紹介いたします。

IAPLC 2022 WORLD RANKING 0039
暁の光
Aquarium Size W1500×D500×H500(mm)

水　草：ニューラージパールグラス／キューバパールグラス／ロターラ・Hra.／ハイグロフィラ・ピンナティフィダ／ミクロソラム・プテロプス／ボルビティス・ヒュデロッティ／ブセファランドラ・シンタン／エキノドルス・テネルス／ショートヘアーグラス／チドメグサ／サジタリア・スブラータ／プレミアムモス／クリスマスモス／ウォーターフェザー ／フレイムモス
魚　種：カージナルテトラ／オトシンクルス／アベニーパファー


 

Q 水草レイアウトを始めたきっかけは何ですか？
以前にネットショッピングをしていたとき、あるポップアップ広告を見ました。水槽の中に水草が植えられているという画面でした。とても面白いと思って購入し栽培してみたら、そのまま夢中になりました。最初は80cmの水槽から着手し、その後100cmの水槽にサイズアップしました。現在は150cmの大きな水槽でレイアウトを楽しんでいます。

Q 水草レイアウトのどのようなところに魅力を感じますか？
制作と管理を通じ時間をかけて忍耐力が育成でき、手を動かす能力も鍛えられます。最も魅力的なのはやはり毎日の仕事を終えて家に着いてから、小魚が私の創造した美しい環境で自由に泳いでいるのを観賞するときです。心を静めてくれ仕事の悩みを忘れさせてくれます。ミクロの小さな世界は、まるで別の空間に身を置いているようで、のんびりしていて心地よいです。

Q レイアウトのテーマやモチーフ、アイデアはどこから得ますか？
美しい自然環境、さまざまな雑誌に載っている風景写真、日本のアニメなど多くのルートから得ます。

Q 水草や魚種の選定する上でのポイントについて教えてください。
普段は忙しくて、メンテナンスの時間が少ないので、水草の選定では生長のスピードから考える傾向があります。そのためスピードが遅い水草が私の第一選択になります。私は特にプレミアムモス、ボルビティス・ヒュデロッティとブセファランドラ sp.が大好きで、ほとんどのレイアウトにこれらの水草を使っています。伸びるのが早すぎて、短時間で水槽いっぱいに水草が繁茂することを回避できます。魚の種類を選定する上で、テトラのような群泳タイプを好むので、多くのレイアウトにはカージナルテトラを導入しました。鱗には青いメタリックな光沢が輝き、まるで夜の精霊のようです。こういった小さな魚は動きが可愛くて、元気に遊泳します。

Q レイアウトをする上でこだわりのグッズはありますか？
愛用のツールというと、ADAのプロピンセットですね。普通のピンセットと比べ、強度が高く、水草を植える際に下草など繊細な植物を傷めることなく、ソイルに簡単で正確に挿し戻すことができます。

Q レイアウト制作でいつも心がけていることがありますか？
制作時の心理状態は非常に重要だと思います。心を落ち着かせ、日々積み重ね、絶えず精進しなければなりません。レイアウトをゲームに例えると、育成ゲームだと考えています。時間をかけて徐々に過程を蓄積するのであって、一時的な努力でゴールに到着するのではありません。水草の組み合わせに考えを巡らせ、それらが同じ水槽の中で生き生きと育ち、その結果として自然風景ができ上がることが重要です。

Q IAPLCに応募するきっかけ、また、醍醐味はどんなところにあると思いますか？
偶然ある先輩に出会ったことがチャンスとなり、その方のアドバイスでIAPLCへ応募しました。自分の作品を私と同様に水草レイアウトを熱愛している皆さんへ紹介することができ、また結果発表後には、周辺で水草を楽しんでいる友人たちと知り合い、一緒に学んで交流することができ、とても光栄で大変うれしいです。

Q 世界中の水草愛好家の皆さんにメッセージをお願いします。
自分なりの唯一の水中の森をつくり、その美しい景色が私たちにもたらす喜びを楽しみましょう。一緒に頑張りましょう！