IAPLC CREATOR’S FILE #15 竹内 一馬
世界的な水草レイアウトコンテスト「IAPLC」。IAPLCクリエイターズファイルでは、その上位入賞者にインタビューを行い、上達の秘訣や水草レイアウトに対するこだわりを紹介いたします。

竹内 一馬
年齢 / 51歳
国名 / 日本
職業 / 大学教員
アクアリウム歴 / 28年
趣味 / トレッキング、サウナ、園芸ツールのデザイン
過去の受賞歴 /
IAPLC2022 29位
IAPLC2023 17位
年齢 / 51歳
国名 / 日本
職業 / 大学教員
アクアリウム歴 / 28年
趣味 / トレッキング、サウナ、園芸ツールのデザイン
過去の受賞歴 /
IAPLC2022 29位
IAPLC2023 17位

IAPLC 2023 WORLD RANKING 0017
「Score of the earth」
Aquarium Size W1,200×D500×H500(mm)
水 草:ニューラージパールグラス / アヌビアス・ナナ プチ / エキノドルス・テネルス / ショートヘアーグラス / ミクロソラム・トライデント / スタウロギネ・レペンス / グリーンロターラ / ロターラ・インディカ / オレンジミリオフィラム / ミリオフィラム・エラチノイデス / ルドウィジア・レペンスルビン
魚 種:ナノストムス・ベックフォルディ / ヤマトヌマエビ
「Score of the earth」
Aquarium Size W1,200×D500×H500(mm)
水 草:ニューラージパールグラス / アヌビアス・ナナ プチ / エキノドルス・テネルス / ショートヘアーグラス / ミクロソラム・トライデント / スタウロギネ・レペンス / グリーンロターラ / ロターラ・インディカ / オレンジミリオフィラム / ミリオフィラム・エラチノイデス / ルドウィジア・レペンスルビン
魚 種:ナノストムス・ベックフォルディ / ヤマトヌマエビ
印象的なイメージをつくりながらも
水草を美しく育て
魚にとって快適な環境を再現したい
Q 水草レイアウトを始めたきっかけは何ですか?
仕事で疲れていたある日、当時飼っていたハムスターの餌を買うために入ったペットショップで、偶然水草水槽を見つけました。店の片隅の暗がりの中でライトアップされた水草の色彩がすごく美しくて、その場で夢中になって眺めていました。ふと我に返ったら、仕事で溜まった疲れが消え去っていることに気づきました。その日を境に、水草レイアウト水槽に興味が芽生え、その魅力に引き込まれるようになりました。
Q 水草レイアウトのどのようなところに魅力を感じますか?
日常生活の中で自然とのつながりを感じられるところです。自然が好きなので山へよく散策に行くのですが、その際は気温や安全面での心配も伴います。水草レイアウトは、野生動物や虫、突然の天候の変化などを心配せず、土や草のほのかな香り、水の感触、石や流木の手触りを直接感じながら創作に没頭できる最高の楽しみだと感じています。
Q 今回のレイアウトのテーマやモチーフ、アイデアはどこから得ましたか?
自然の美しさと人間の創作物の両方からインスピレーションを得て、それを組合せながらアイデアを広げていくことが多いです。広大な自然から多くを得るのはもちろんですが、美術や建築、デザインなどのクリエイティブな世界からも大きな影響を受けています。映画やゲームなどの設定やコンセプトアーティストが描く幻想的な風景、写真家が捉える一瞬の美しさや建築家のユニークな設計手法などが、インスピレーションの源です。
Q レイアウトをする上でこだわりのグッズはありますか?
ADA LAB ハンドスプレーです。ワンプッシュで繊細な霧を均一に散布が可能な点とデザインが気に入っています。ガラス容器で水草の水上葉を育てる際に毎日愛用しています。
仕事で疲れていたある日、当時飼っていたハムスターの餌を買うために入ったペットショップで、偶然水草水槽を見つけました。店の片隅の暗がりの中でライトアップされた水草の色彩がすごく美しくて、その場で夢中になって眺めていました。ふと我に返ったら、仕事で溜まった疲れが消え去っていることに気づきました。その日を境に、水草レイアウト水槽に興味が芽生え、その魅力に引き込まれるようになりました。
Q 水草レイアウトのどのようなところに魅力を感じますか?
日常生活の中で自然とのつながりを感じられるところです。自然が好きなので山へよく散策に行くのですが、その際は気温や安全面での心配も伴います。水草レイアウトは、野生動物や虫、突然の天候の変化などを心配せず、土や草のほのかな香り、水の感触、石や流木の手触りを直接感じながら創作に没頭できる最高の楽しみだと感じています。
Q 今回のレイアウトのテーマやモチーフ、アイデアはどこから得ましたか?
自然の美しさと人間の創作物の両方からインスピレーションを得て、それを組合せながらアイデアを広げていくことが多いです。広大な自然から多くを得るのはもちろんですが、美術や建築、デザインなどのクリエイティブな世界からも大きな影響を受けています。映画やゲームなどの設定やコンセプトアーティストが描く幻想的な風景、写真家が捉える一瞬の美しさや建築家のユニークな設計手法などが、インスピレーションの源です。
Q レイアウトをする上でこだわりのグッズはありますか?
ADA LAB ハンドスプレーです。ワンプッシュで繊細な霧を均一に散布が可能な点とデザインが気に入っています。ガラス容器で水草の水上葉を育てる際に毎日愛用しています。

Q レイアウトを制作していく過程で、苦労した点や工夫した点はありますか?
印象的な構図を実現するために、レイアウト素材を吊り下げる方法を探っていきました。専用の道具や具体的な方法論がなかったので、始めはシンプルに角材を利用し吊り下げる方法から試しました。ですが、自由に素材を動かせる可動式を目指したいと思い、さまざまな試行錯誤の結果、照明スタンドを改良して吊り下げる方法に辿り着きました。
Q 水草や魚種の選定する上でのポイントについて教えてください。
コンテストに向けて水草や魚を選ぶ際には、手に入りやすさと育てやすさを重視しています。それぞれの特性についてよく知ることもポイントです。よく知っていることによって大切な場面で思わぬトラブルに遭遇したときに冷静に対処しやすくなると考えています。
Q レイアウト制作でいつも心がけていることがありますか?
印象的なイメージをつくりながらも、水草を美しく育て、魚にとって快適な環境を再現したいと思っています。ただ、印象にこだわるあまり水草育成に時間を割くことができないときも多く、毎年の課題でもあります。
Q コンテスト入賞の秘訣はありますか?
他者からの意見を積極的に求めることが重要だと感じています。私自身がよく陥るパターンなのですが、自分一人で制作を進めていると、自分の視野が狭まりバイアスにとらわれて、客観的な判断ができなくなることがあります。他者からのアドバイスを受け入れることで、自分の固定観念を手放し、新しい視点を得ることができると実感しています。
印象的な構図を実現するために、レイアウト素材を吊り下げる方法を探っていきました。専用の道具や具体的な方法論がなかったので、始めはシンプルに角材を利用し吊り下げる方法から試しました。ですが、自由に素材を動かせる可動式を目指したいと思い、さまざまな試行錯誤の結果、照明スタンドを改良して吊り下げる方法に辿り着きました。
Q 水草や魚種の選定する上でのポイントについて教えてください。
コンテストに向けて水草や魚を選ぶ際には、手に入りやすさと育てやすさを重視しています。それぞれの特性についてよく知ることもポイントです。よく知っていることによって大切な場面で思わぬトラブルに遭遇したときに冷静に対処しやすくなると考えています。
Q レイアウト制作でいつも心がけていることがありますか?
印象的なイメージをつくりながらも、水草を美しく育て、魚にとって快適な環境を再現したいと思っています。ただ、印象にこだわるあまり水草育成に時間を割くことができないときも多く、毎年の課題でもあります。
Q コンテスト入賞の秘訣はありますか?
他者からの意見を積極的に求めることが重要だと感じています。私自身がよく陥るパターンなのですが、自分一人で制作を進めていると、自分の視野が狭まりバイアスにとらわれて、客観的な判断ができなくなることがあります。他者からのアドバイスを受け入れることで、自分の固定観念を手放し、新しい視点を得ることができると実感しています。



Q IAPLCに応募するきっかけ、また、醍醐味はどんなところにあると思いますか?
絵画や彫刻といった伝統的な表現形式と比較して、まだ新しい水草レイアウトの表現は、IAPLCを観賞者として楽しむだけでも表現の進化を体験できる魅力的なコンテストだと思います。IAPLCに参加することは大変なことでもありますが、世界中のクリエイターたちと同じ舞台に立つことによって、相互に刺激しあい創造性を高められ、それを継続していくことで、自分を成長させてくれるところが醍醐味だと感じています。
Q アクアリウムクラブに所属している場合は、その活動内容をお聞かせください。
CAJ(Creative Aquascape Japan)に所属しています。アクアリウムに関する情報共有からコンテスト作品へのアドバイスに至るまでいつも刺激と学びをもらっています。仲間の存在が、日々の楽しみはもちろん、コンテスト作品の制作における大きな励みになっています。また、タナカカツキさんが設立した架空の学部「京都精華大学水槽学部」に部長としても携わっています。
Q 世界中の水草愛好家の皆さんにメッセージをお願いします。
水草の魅力を分かち合える仲間がいることは、本当に嬉しいです。皆さんと一緒に今後もこの喜びを深め、水草の魅力を広げていきたいです!
絵画や彫刻といった伝統的な表現形式と比較して、まだ新しい水草レイアウトの表現は、IAPLCを観賞者として楽しむだけでも表現の進化を体験できる魅力的なコンテストだと思います。IAPLCに参加することは大変なことでもありますが、世界中のクリエイターたちと同じ舞台に立つことによって、相互に刺激しあい創造性を高められ、それを継続していくことで、自分を成長させてくれるところが醍醐味だと感じています。
Q アクアリウムクラブに所属している場合は、その活動内容をお聞かせください。
CAJ(Creative Aquascape Japan)に所属しています。アクアリウムに関する情報共有からコンテスト作品へのアドバイスに至るまでいつも刺激と学びをもらっています。仲間の存在が、日々の楽しみはもちろん、コンテスト作品の制作における大きな励みになっています。また、タナカカツキさんが設立した架空の学部「京都精華大学水槽学部」に部長としても携わっています。
Q 世界中の水草愛好家の皆さんにメッセージをお願いします。
水草の魅力を分かち合える仲間がいることは、本当に嬉しいです。皆さんと一緒に今後もこの喜びを深め、水草の魅力を広げていきたいです!