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GREEN information #9「環境流出を防ぐ取り組み」

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ネイチャーアクアリウムのように、石や流木などの素材を使用した水草レイアウトをつくって楽しまれている方も多いと思います。水草レイアウトのつくり替えなどでそれらの素材を水槽から取り出す際にも、グリーン・マナーを意識して、活着している植物の環境流出防止の取り組みをお願いいたします。
一部の水草や水生モスの多くは、素材に活着させて育成を楽しむことができる。
自宅で水草の育成を楽しむことができるネイチャーアクアリウムをはじめとした水草レイアウト。日常的に触れ合っているため何気なく水草や素材のハンドリングをしてしまうこともあるかもしれませんが、グリーン・マナーを意識して取り扱うことで身の回りの自然を保全することにつながります。例えば、石や流木などの素材を水槽から取り出した際には、そのまま保管せずに必ず素材から植物を取り外し、水槽で育成をしたり廃棄するなど適切な処理をしましょう。また、素材表面にバイオフィルムなどの有機物が多く残っているとカビや藻類の発生しやすい状態となってしまいますが、磨き洗いをすることでこれらを防ぐことができます。

素材の磨き洗いはバケツや大きめのタライなどの中で行い、排水時にはネットなどで植物片を残さず回収しましょう。また、穴や窪みなど磨きにくい部分があり、取り除けているか心配な場合には、水分を拭き取ったうえでフィトンギットプラスを2倍に薄めた液体を塗布することで藻類や水生モスを枯死させることもできます。水生モスは繁殖力が高いものが多いため、注意が必要な植物でもあります。しっかりと磨き洗いをすることで保管時や次回使用時のカビや藻類発生を抑えることもできるため、素材の磨き洗いをオススメします。
取り外した植物は適切に処置を行う。
左 : 磨き洗い前 右 : 磨き洗い後
水生モスや活着性水草が付いたまま屋外で保管すると、環境流出のリスクとなります。トリミングなど普段の管理のなかで出てくる水草そのものの処理も大切となりますが、レイアウト素材についても同じ意識での取り扱いを心がけましょう。普段生活している人の暮らしに近い場所では意識しにくい面もありますが、自然環境は住宅地や市街地のすぐ近くにも広がっています。水草育成の趣味を楽しみながら、身近な自然への環境影響を意識した活動にご協力お願いいたします。

「植物の環境流出を防ぎましょう。環境保全の意識を持ちましょう。」

グリーン・マナーを意識して生き物の育成をお楽しみください。

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