ADA

マレーシアの水草レイアウト事情 -フィールド編-

マレーシアの水草レイアウト事情 -フィールド編-

aquajournaljpアクア・ジャーナル編集部
今回はマレーシアの首都、クアラルンプールからシンガポールに隣接する街ジョホールバルまで約300kmの距離を車を走らせながらのフィールドワークとなりました。その沿道にはパームヤシのプランテーションが広がり、本来あったジャングルは年々減りつつあるそうです。そんな僅かに残された自然の中にも、魅力的な植物の逞しい姿がありました。
最初のポイントであったCry.ヌーリーの自生地。先週からの雨の影響で濁流化し、水上からはその姿を見ることができなかった。フィールドワークではよくありがちな徒労に終わるパターン。
清水が流れる河畔に群生していたCry.アフィニス。この景観をそのまま水槽の中に切り抜きたい。
水上化して葉面の凸凹がはっきりと出ているCry.アフィニス。砂や砂利の底床を好み、pHは中性付近がいいようだ。
苔の仲間も奥深い世界がある。テラベースやパルダリウムなどで用いてみたい種類だった。
まるでパルダリウムの1コマのよう。原種ベゴニアの仲間はこれから人気が高まりそう。
ネペンテスの人気種アンプラリア。このグランドピッチャーを展開する様子からも多湿な環境を好むことがわかる。
人の手のひらほどある大きな捕虫袋(ピッチャー)を付けるネペンテス・ラフレシアナ。写真は上位袋(アッパーピッチャー)で細長くカーブしている。
こちらは同じネペンテス・ラフレシアナの下位袋(ローアーピッチャー)で丸みを帯びたピッチャーとなる。このように捕虫袋の付く位置で形が大きく異なる品種も多い。
この岩盤がむき出しになった斜面には、マレー半島の代表種とも言えるグラシリス、ミラビリス、ラフレシアナなど3品種のネペンテスが観察された。雑草のごとく生える様子に驚かされた。

(Part.3に続く)

RELATED POSTS関連投稿

POPULAR POSTS注目の投稿