ADA

IAPLC 2022 TOP7 #04 「Fuhong Guan」

aquajournaljpアクア・ジャーナル編集部
Fuhong Guan / ホンフウ・グァン
People’s Republic of China / 中国
年齢/38歳
職業/フリーター
アクアリウム歴/5年
趣味/釣り
過去の受賞歴/
IAPLC2019 3位
World Ranking 4
Old Valley / 古き渓口
Aquarium Size W120×D50×H50(cm)

「勤勉さ」と「探究心」そして「ポジティブ思考」が好成績を収める秘訣


AJ 受賞したご感想をお聞かせください。
ADAや審査員の方々、自分の作品を高く評価してくださってありがとうございました。銀賞を頂戴したことは大変光栄に思います。友人の叶毅さんから自分が銀賞をいただけるという知らせを聞いたときは本当に驚きました。それと同時に友人が8位の成績を収めたことも嬉しく思いました。今年はコロナの影響や仕事の都合で水景づくりにも影響があり、イメージ通りに作品を完璧に仕上げることはできませんでした。しかしながら、これまでさまざまな困難を乗り越え、作品を完成させ、無事にコンテストに参加できた自分を褒めたいような心境です。これはADAに対する愛、そして水草レイアウトへの愛情が自分を支えてくれたのだと思います。改めてADAと審査員の方々には感謝を申し上げます。最後にコロナがいち早く収束することを願っています。来年は皆さんでよい成績を収め、新潟でお会いしたいですね。
AJ 今回の作品のテーマ、モチーフ、アイデアなど制作意図を聞かせてください。
今年の作品は「古き渓口」と言います。大渓谷に水が緩やかに流れるシーンを表現しています。構図は、いくつかの三角形の骨格を組み合わせて広くて迫力のある渓谷の岸を表現しています。また、ヒドロコティレを大量に使用し、崖がつる植物で覆われているかのような効果を演出しました。さらに、谷の頂上にフジ(藤)に見たてた水草を配置し、全体像をよりワイルドで、自然なものにしました。
頭の中のイメージをスケッチによって可視化する。
AJ 作品を制作、管理するうえで苦労した点を聞かせてください。
この作品の骨格は中国で「エビ木」と呼ばれている流木でできています。この流木の特徴により渓谷の崖のような迫力感が出せたと思いますが、その一方で木を多く用いてるため初期は水槽の水に黄ばみに悩まされました。それを解決するため約2カ月間は毎日水槽の約半分の水を換水していました。
AJ 水草や魚種の選定する上でのポイントについて教えてください。
水草の選定についてはテーマに沿った水草を選び、より自然な風景に近づけることを心がけています。例えば崖をツル植物で覆われているシーンを再現するためヒドロコティレを選びました。魚についてはレイアウトバランスを考え、壮大な空間をつくるために、小型のテトラ系を選定しました。この作品は全体的に暗い印象なので群泳感を強調するため、白色のラミーノーズ・テトラを選びできるだけ色彩にコントラストをつけて、見る人のアイキャッチになることを狙っています。
AJ 水草レイアウトのどのようなところに魅力を感じますか。
自分の好きな自然風景を参考にし、それを水槽へ再現することが水草レイアウトの最大の魅力だと思います。
複数の三角形の組み合わせにより迫力と自然感が生まれた。
AJ コンテスト入賞の秘訣はありますか。
私が思うに秘訣は3つあります。まず「勤勉さ」で、水景のメンテナンスには手を抜かず、きれいな水景によって人を喜ばすということ。次に「探究心」で学び続けること。先輩たちに学び、レイアウトの構図、水草の配置、工夫などを絶えず探求すること。最後に「ポジティブ思考」で、人生を楽しむ、そして自然を愛すること。その3つのポイントが入賞する秘訣だと思います。
AJ おすすめのADA製品とその理由を聞かせてください。
ソーラーRGBです。水草の状態を良好に維持してくれます。また、プロシザースは便利で実用的なので愛用しています。
AJ IAPLCについてどう思われますか。
IAPLCは水草業界のオリンピックだと思います。それをつくり上げたADAに感謝します。コンテストを通して、水草レイアウトの愛好者たちがともに戦い、ともに学び、ともに成長することができました。毎年作品から新たな発見がありますが、さらに創作にイノベーションを取り入れ、IAPLCを発展させましょう。

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