ADA

NATURE IN THE GLASS 「あの丘の向こうに」

aquajournaljpアクア・ジャーナル編集部
[ あの丘の向こうに ]
昨年、<ADA LAB GINZA>で展示していた本水景は、ADAの生体製品を組み合わせたレイアウトパターンの一つとして、お客様に提案することを目的に制作したものである。訪れた方に水草の美しさを感じてもらいやすいように、有茎草やリシアなどの陽生水草を多く植栽した。
ⒸAQUA DESIGN AMANO
DATA
撮影日 : 2022年4月1日(ADA)
制作 : 内田 成(レイアウト制作・文)
水槽 : キューブガーデン W60×D30×H36(cm)
照明 : ソーラーRGB×1(1日8時間30分点灯)
ろ過 : スーパージェットフィルター ES-600(バイオリオ)
素材 : スリムウッド、渓石
底床 : アクアソイル-アマゾニアver.2、パワーサンド・アドバンスS、バクター100、
クリアスーパー、トルマリンBC
CO2 : CO2パレングラス、グラスカウンターで1秒に2滴(タワー使用)
AIR : リリィパイプP-2 13Øによるエアレーション 夜間消灯時15時間30分
添加剤 : ブライティK、グリーンブライティ・ミネラル、グリーンブライティ・アイアン、グリーンブライティ・ニトロ
換水 : 1週間に1度 1/2
水質 : 水温25℃ pH:6.2 TH:50mg/L
植物 :
リシア(BIO)※
ヘアーグラス(BIO)※
グロッソスティグマ(BIO)※
エキノドルス・テネルス(BIO)※
スタウロギネ・レペンス(BIO)※
セイロンロターラ(BIO)※
ロターラ sp. ベトナム(BIO)※
ロターラ・Hra(BIO)※
ロターラ・ナンセアン(BIO)※
ロターラ sp. バングラデシュ(BIO)※
ニードルリーフルドウィジア(BIO)※
ルドウィジア・グランデュローサ
ルドウィジア・レペンス・スーパーレッド(BIO)※
ハイグロフィラ・ピンナティフィダ
※はADA生体製品ラインナップです。

魚種 :
トゥッカーノテトラ
サイアミーズフライングフォックス
オトシンクルス
ヤマトヌマエビ
陽生水草と下草の混栽による自然感
背景草から下草にかけてすべて陽生水草のみの構成とすることで、水草の美しさが感じられるカラフルな水景となった。下草にはリシアやスタウロギネなど約5種類を混栽。これらの水草は明確な植え分けはせず、葉の形状や色味の違いを生かして互いに混生させることで自然感を高めている。
使用下草
スタウロギネ ・レペンス
Staurogyne repens
分布:南米
大型化せずゆっくりと生長するため、前景から中景で使いやすい。十分な栄養素を添加することで、鮮やかな緑の葉を広げる。

 
リシア
Riccia fluitans
分布:世界各地
光合成による酸素が観察できるのは水草ならではの魅力だが、リシアは格別。水中では小石などに固定して配置する。

 
構図 2022年1月11日 撮影
完成形を意識した盛土と配石による遠近感の表現
中央に施された盛土は単に下草の植栽範囲を広げるだけではなく、有茎草の群落間の消失点を底上げすることで、下草と背景草の距離感を自然に近づけ、立体感を強める狙いがある。配石は手前は大きく、奥につれ小さくすることで遠近感を演出している。

 
Point 1 石と下草が入り混ざった配置
土留めを目的として配石した渓石の間にも下草を植栽することで、群生する下草の中にも渓石が見え隠れする景観となった。

 
Point 2 前景エリア以外にも下草を配植
右奥や中央の盛土下部分にもグロッソスティグマやリシアなどを下草として植栽。下草と有茎草が構成する茂みの彩りが相まって、色彩豊かな水景となった。

RELATED POSTS関連投稿

POPULAR POSTS注目の投稿