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NATURE AQUARIUM GALLERY #16 「ラゲナンドラジャングル」

aquajournaljpWEBアクア・ジャーナル編集部
ネイチャーアクアリウム・ギャラリーでは、日々水景の制作やメンテナンスが行われており、ネイチャーアクアリウムのノウハウが培われています。WEB AJ「NATURE AQUARIUM GALLERY」では、ADAのメンテナンススタッフにインタビューを行い、ネイチャーアクアリウムの作例と、ADA製品を使用した管理・育成のポイントを紹介していきます。
形や色がさまざまなラゲナンドラたちが互いに調和する水景
[ ラゲナンドラジャングル ]
2024年に訪れた、インドのラゲナンドラの自生地からインスピレーションを受け制作した水景。構図は「山水石」を大胆に組み、川岸の樹木をイメージして流木を配置している。ラゲナンドラは種ごとの特徴が楽しめるよう複数種を植栽し、クリプトコリネやレプトキルスを合わせてアジアンテイストにまとめている。
DATA
制作日:2025年7月16日
撮影日:2026年7月16日
制作:荒木 大智(ADA SUIKEI CREATOR)
水槽:キューブガーデン W1,800×D600×H600(mm)
照明:ソーラーRGBⅡ×3(1日8時間30分点灯)
ろ過:スーパージェットフィルター ES-2400(バイオリオG)
素材:山水石、ホーンウッド
底床:アクアソイル-アマゾニア Ver.2、アクアソイル-アマゾニア Ver.2 パウダータイプ、アクアソイル-アマゾニア PRO、パワーサンド・アドバンスL、バクター100、クリアスーパー、トルマリンBC
CO2:パレングラス・ビートル 50Ø、CO2ツイストカウンターで1秒に10滴(タワー使用)
AIR:リリィパイプP-6によるエアレーション 夜間消灯時15時間30分
添加剤:ブライティK、グリーンブライティ・ミネラル、グリーンブライティ・アイアン、グリーンブライティ・ニトロ
換水:1週間に1度 1/3
水質:水温25℃ pH:6.2 TH:50mg/L

水草
佗び草 ラゲナンドラMIX 90Ø※
佗び草 クリプトMIX 90Ø※
ラゲナンドラ・ミーボルディ・グリーン(BIO)※
クリプトコリネ・スピラリス・ナリ(BIO)※
クリプトコリネ・ウェンティ・トロピカ(BIO)※
クリプトコリネ・パルバ(BIO)※
エキノドルス・アングスティフォリウス
レプトキルス・プテロプス
レプトキルス・プテロプスレッド
ウィローモス(モスバッグ)※
グロッソスティグマ(BIO)※

魚種
“ラスボラ”・エスペイ
ゼブラダニオ
スンダダニオ・アクセルロディ・”ネオンブルー”
“プンティウス”・フォーシィ
サイアミーズ・フライングフォックス
オトシンクルス
ヤマトヌマエビ

※はADA生体製品ラインナップです。

植栽・制作のポイント
2025年7月16日撮影
多彩なラゲナンドラを主役にした、インドの水辺を思わせる水景
W1,800mmの大型水槽に特寸の「山水石」を大胆に組み、川岸に立つ樹木をイメージして流木を配置。そこへ複数種のラゲナンドラを中心に、クリプトコリネやレプトキルスを組み合わせました。ラゲナンドラは、同じ仲間でも葉の大きさや形、色、生長の仕方にそれぞれ個性があります。さまざまな種類を一つの水景に取り入れることで、それぞれの違いを観察しながら楽しめるのが、この水景の大きな特徴です。

 
佗び草 ラゲナンドラ MIX 90Ø
ラゲナンドラは、インドを中心とした南アジアに自生するサトイモ科の植物です。比較的大型になる種類が多く、葉の形や色、大きさなどにもさまざまなバリエーションがあります。「佗び草 ラゲナンドラ MIX」は、さまざまな種類のラゲナンドラがベースごとに植栽されており、それぞれ異なる姿を楽しめるのが特徴です。佗び草の状態から水中へ移行することで、根を傷めにくく、水中葉への移行後もスムーズな生長が期待できます。
今回の水景では、以下のラゲナンドラを使用しています。

ラゲナンドラ・オバタ
ラゲナンドラ・トキシカリア
ラゲナンドラ・テンカシー
ラゲナンドラ・ウォーターメロン
ラゲナンドラ・アマランス
ラゲナンドラ・ブリーディングハート
ラゲナンドラ・ミーボルディ・グリーン

 
管理・育成のポイント
ラゲナンドラを美しく育てるポイント
ラゲナンドラは、一度植栽してしまえば頻繁にトリミングする必要のある水草ではありません。この水景では、2週間に1度程度を目安に葉の状態を確認し、古くなった葉や混み合った部分を間引いています。その際に注意したのが、茎を残さないこと。残った茎が水中で溶けると、ラゲナンドラの状態に影響することがあります。そこで「プロシザース・ウェーブ」を使い、できるだけ根元からカット。不要な葉をきれいに取り除き、株元をすっきりと保ちます。
また、ラゲナンドラの生長には底床内の栄養補給も欠かせません。この水景では「ボトムプラス」を1週間に1度のペースで使用し、底床内の栄養環境を維持しています。植物の調子が落ちてから施肥するのではなく、生長を続けられる環境を整えていくことが、長期的にラゲナンドラを育てるポイントです。

 
レプトキルスは「葉を増やしすぎない」ことがポイント
レプトキルスは次々と葉を展開し、時間とともに株が大きく茂っていきます。葉が増えて株が混み合ってきたら、古くなった葉や傷んだ葉を根元から取り除き、全体のボリュームを整えます。適度に葉を整理することで、株元まで光や水流が届きやすくなり、新しく展開する葉もきれいに育ちやすくなります。また、レプトキルスが茂りすぎると、周囲の植物への光を遮り、クリプトコリネなどを覆ってしまうこともあります。魚が泳ぐスペースも確保しながら、それぞれの植物がきれいに見えるよう、全体のバランスを見てボリュームを調整しています。

 
クリプトコリネは「時間をかけて群生させる」
ラゲナンドラの株下から山水石の周辺にかけては、クリプトコリネを配置しています。大型のラゲナンドラの株下に植栽することで、前景と背景をつなぐ中景としての役割を持たせています。クリプトコリネは比較的ゆっくりと生長するため、植栽後は焦らず、時間をかけて株を充実させていくのがポイントです。一方で、葉が大きくなりすぎると周囲の植物とのバランスが崩れることもあります。その場合は、育ちすぎた葉をカットして株の大きさを調整します。

植物本来の生長を楽しみながら、水景に合った姿に整えていく。それが、この水景を長く美しく維持するための管理のポイントです。

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