ADA

NATURE AQUARIUM GALLERY #15 「浅瀬に集う命たち」

aquajournaljpWEBアクア・ジャーナル編集部
ネイチャーアクアリウム・ギャラリーでは、日々水景の制作やメンテナンスが行われており、ネイチャーアクアリウムのノウハウが培われています。WEB AJ「NATURE AQUARIUM GALLERY」では、ADAのメンテナンススタッフにインタビューを行い、ネイチャーアクアリウムの作例と、ADA製品を使用した管理・育成のポイントを紹介していきます。
水面から水底へ広がりを感じる浅瀬の情景
南米の魚たちが集う水辺
[ 浅瀬に集う命たち ]
南米原産の熱帯魚と水草をメインとし、コリドラスたちが群れる浅瀬を見下ろすような視点を意識したレイアウト構成。川岸に横たわる倒木の根を思わせる流木と、その陰影が生み出す空間に魚たちが身を寄せる様子は、自然の水辺を切り取ったような雰囲気で気に入っている。
DATA
制作日:2025年7月14日
撮影日:2026年6月12日
制作:内田 成(ADA SUIKEI CREATOR)
水槽:キューブガーデン W1,800×D600×H600(mm)
照明:ソーラーRGBⅡ×3(1日8時間30分点灯)
ろ過:スーパージェットフィルター ES-2400(バイオリオG)×2
素材:山谷石、ホーンウッド、ブランチウッド、スリムウッド、ホーンウッドチップ(KUMU WO-01)
底床:アクアソイル-アマゾニア Ver.2、アクアソイル-アマゾニア PRO、パワーサンド・アドバンスL、トロピカルリバーサンド、アイボリーサンド S(KUMU SA-02)、バクター100、クリアスーパー、トルマリンBC
CO2:パレングラス・ビートル 50Ø、CO₂ツイストカウンターで1秒に6滴(タワー使用)
AIR:リリィパイプP-6によるエアレーション 夜間消灯時15時間30分
添加剤:ブライティK、グリーンブライティ・ミネラル
換水:1週間に1度 1/3
水質:水温25℃ pH:6.4 TH:50mg/L

水草
佗び草マット ピーコックモス※
佗び草 エキノMIX 90Ø※
佗び草 有茎草MIX 90Ø※
エキノドルス・テネルス・マディラ(BIO)※
ピグミー・マッシュルーム(BIO)※
ハイグロフィラ・ピンナティフィダ(BIO)※
エキノドルス・オパクス(BIO)※
エキノドルス・レッドチリ(JP)※
エキノドルス・アルジュナ(JP)※
レプトキルス・トライデント(JP)※

魚種
アルタムエンゼル
オブリクア
グリーンファイアーテトラ
ナノストムス・エクエス
コリドラス・アガシジィ
コリドラス・ステルバイ
サイアミーズ・フライングフォックス
オトシンクルス
ヤマトヌマエビ

※はADA生体製品ラインナップです。

植栽・制作のポイント
2025年7月14日撮影
力強い骨格と繊細なディテール
レイアウトの骨格を形成するメインの流木は、単体では特徴的な造形を持たない棒状のものでしたが、複数の流木を組み合わせることで、倒木の根を思わせる複雑で力強い造形を生み出しました。水草の植栽においても、流木を拠り所として根を張り、あるいは着生して生長する自然の姿を表現するため、根張りの良いエキノドルスや活着性水草を多用しました。また、底層部分についても、より自然な景観を演出するため、石際の見せ方や細部の表現にまでこだわっています。

 
水辺の雰囲気を印象づける「佗び草 エキノMIX」
浅瀬の植物が水面から葉をのぞかせる情景をイメージし、レイアウト後方に佗び草 エキノMIXを配置しました。エキノドルスのようなロゼット型植物は、初期の発根がその後の生育を大きく左右します。十分に根を張った状態で育成された佗び草は水槽環境への順化も早く、植栽後も安定した生育が期待できます。

 
深緑のアクセント「BIOみずくさの森 エキノドルス・オパクス」
厚みのある濃緑の葉が特徴のエキノドルス・オパクスは中景に植栽し、水景のアクセントとしました。生長に合わせて古葉をカットすることで、美しい姿を維持できます。

 
流木と一体化し自然感を表現「BIOみずくさの森 ハイグロフィラ・ピンナティフィダ」
ハイグロフィラ・ピンナティフィダは、切れ込みの入った葉が特徴の活着性水草です。流木に活着させることで、時間の経過とともに流木を包み込むように生長する姿を楽しめるよう植栽しました。伸びた部分を適宜トリミングすることで、自然なボリュームを保つことができます。

 
管理・育成のポイント
水草と生体が健やかに育つ環境づくり
エキノドルスの健全な生育を維持するため、「ボトムプラス」を月に1回程度施肥しました。さらに、新製品として発売予定である「アクアソイル-アマゾニア PRO」を背景の底床へ”追いソイル”として追加し、窒素やリンなどの多量必須元素を効率よく供給しました。液体栄養素による管理と”追いソイル”を組み合わせることで、高い即効性と長期的な養分供給を両立できる、新たなメンテナンス手法として有効性を確認することができました。

 
浅瀬の情景に生命感を添える生体
レイアウトにはアルタムエンゼル、コリドラスを選びました。群れでゆったりと泳ぐアルタムエンゼルや、コリドラスが底床を行き交うことでレイアウト全体に躍動感が生まれます。魚たちが落ち着いて過ごせるよう、水草による隠れ場所と遊泳スペースのバランスを意識し、日頃の水換えで安定した水質を維持しています。

RELATED POSTS関連投稿

POPULAR POSTS注目の投稿