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ADA PRODUCTS 進化論 「シザース・シリーズ」

小川 龍司小川 龍司
水草を切る、1つの役割のみのツールだが、趣味の道具だからこそ専門的で利便性の高いツールとして進化が進んだ。刃がカーブする、刃が特殊な角度をもつ、柄の曲がりや長さ、驚くほど特異的な進化すらもあったプロシザースの系譜を紹介しよう。

機能性だけではないデザイン性と美しさを兼ね備えたツール


美しい水景を維持する上でトリミングは欠かせない管理と言える。しかしハサミという道具は普及品として量産されているが、水槽管理においての使用には不向きであった。そこで理想とする長さや薄さ、切れ味、そしてデザインに至るまであらゆる品質をこだわってトリミング専用ハサミが開発された。鋭く研がれた刃は正確な合わせを実現するために僅かな反りを持ち、高性能な切れ味を実現。刃元はもちろん刃先で高精度な切断を可能としている。これらの品質・コンセプトを受け継いでラインナップされるのがプロシザース シリーズとなっている。下草を切るためのカーブ刃や構図骨格の隙間へアプローチするための特異的な柄など専用設計となるハサミが次々に開発されていった。水景制作と水槽管理を行っていくうえで必要となる形状がいくつもあり、実際にホビーの道具としてコレクションする楽しみすらあるように、その美しいデザインと機能性の高さがプロシザースたる名を冠していることを裏付けている。
1992年
トリミング専用ハサミ(生産終了品)
鋭くしなやかな刃をもつ原点の一品。

 
2001年
プロシザース(生産終了品)
刃と全長のサイズが細分化された。

 
2001年
プロシザース ダブルカーブタイプ(生産終了品)
柄、刃ともに曲げ加工を施したヌードの前身モデル。

 
2001年
プロシザース SS(生産終了品)
ハンドル角度により細部へのアプローチが容易。

 
2001年
プロシザース アングルタイプ(生産終了品)
下草のトリミングなどに特化したタイプ。

 
2002年
トリミング専用ハサミ(生産終了品)
切れ味や全長はそのままに2タイプへ変遷。

 
2002年
プロシザース(ヌード)(生産終了品)
より細いデザインと利便性が向上された。

 
2017年リニューアル(2008年発売)
プロシザース・スプリング
最も小回りが利き、モスなどのトリミングに適する。

 
2017年リニューアル(2008年発売)
プロシザース・ショート
柄が短い設計で取り回しに長けるモデル。

 
2017年リニューアル(2008年発売)
プロシザース・フォース(生産終了品)
平行に曲げた刃は太い根茎カットに有用。

 
2017年リニューアル(2008年発売)
プロシザース・ウェーブ
波のように2度曲げた設計による万能モデル。

 
2017年リニューアル(2008年発売)
プロシザース・ヌード
独自形状によって手の入らない部分に対応できる。

 
2017年
プロシザース
Sのみカーブタイプ設計ありの4ラインナップモデル。

 
2022年
TAオリジナルシザース・ウェーブ Titanium(限定生産品)
92年初期モデルのデザインを踏襲し、チタン合金素材製のウェーブ。

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