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NATURE AQUARIUM EXHIBITION PROJECT 「ネイチャーアクアリウム展制作プロジェクトの軌跡」

NATURE AQUARIUM EXHIBITION PROJECT 「ネイチャーアクアリウム展制作プロジェクトの軌跡」

aquajournaljpアクア・ジャーナル編集部
9月17日より東京ドームシティ、ギャラリーアーモにて「NATURE AQUARIUM EXHIBITION 2021 TOKYO」が開催されています。本展では天野 尚がネイチャーアクアリウムを築き上げていくまでの独自の視点を紹介し、さらにその意思を受け継いだ5人のADA水景クリエイターの作品を展示しています。史上最大規模のネイチャーアクアリウム展として準備されてきた本プロジェクトは、企画立案から開催に至るまでチーム一丸となって取り組んできました。 ここでは渾身の展示が完成するまでの経過をご紹介します。

CHAPTER1 未知の水槽システムへの挑戦と苦悩


2019年4月
「植物の力や魅力を伝える展示をつくりたい」という共通の想いから、さまざまなアイデアやコンセプトを固めネイチャータワー360°の躯体設計を進めていった。結果、全体として大きな構造で進めることを決定。そのため試作や稼働試験も大がかりとなり一筋縄ではいかないことも多く、苦労の日々となった。

 

CHAPTER2 試行錯誤の繰り返し巨大タワーとの対峙


2021年3月—
タワーの躯体を収容するためには4m以上の高さが必要なため、専用の施設を建設。基本的なシステムのブラッシュアップと並行して、360°どこから見ても楽しめる展示になるようにレイアウトの制作が進んでいく。緊張感のある張り詰めた空気と、新しいものをつくるクリエイティブな熱気が入り混じった不思議な雰囲気となっていた。

 

CHAPTER3 水景クリエイター全集中 怒涛のレイアウト


2021年4月—
NAギャラリーでは各クリエイターの想いのこもったレイアウトも次々と制作が進んでいった。個性を全面に出した各作品は構想から制作、その後の管理に至るまで用意周到に準備。展示を迎えるまでの間、多くのスタッフが協力して作業にあたっている。ときには意見がぶつかることもあったが、真剣勝負だからこそのもの。

 

CHAPTER4 タワーシステム解体 いざイベント会場へ


2021年9月9日—11日
設計時からの課題となっていたタワーの輸送については、本イベントで最も考慮を要した作業といっても過言ではない。梱包・固定方法やトラックの手配、搬出入の経路から作業スケジュールに至るまで徹底した段取りを組んだ上で当日を迎えた。時間と植物の状態を気にかけながら、とにかく慎重に作業を進めていく。

 

CHAPTER5 新潟から東京へ 水槽搬出のプロ集団


2021年9月12日
レイアウトを崩すことなく安全に運ぶために、各水槽専用の台車や運搬スロープを用意。水草の状態を保ったまま輸送するために、集中力を保ちながら丁寧かつスピーディーに梱包していく。過去の経験がチーム全体に蓄積しているからできる段取り。トラックは保冷、エアサス機能を備えたウイング式の特殊車両を総計9台手配。

 

CHAPTER6 深夜の搬入作業 水景たちが目覚める


2021年9月11日 pm11:00—14日 pm13:30
十数時間前に梱包したばかりの荷を丁寧にほどき、集中力を切らすことなく設置作業を進めていく。長丁場で疲労がたまってくる時間帯ではあるが、ベストの展示を行いたいという思いが最後の踏ん張りとなり、無事に完成を迎えることができた。ADAの技術と情熱が結集して仕上がったこの展示を多くの方にご覧いただきたい。

NATURE AQUARIUM EXHIBITION 2021 TOKYO
https://www.tokyo-dome.co.jp/aamo/event/nae2021tokyo.html

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