ADA

HOW TO ENJOY TERRA BASE PART3「テラベースの維持管理を手助けするアイテム」

HOW TO ENJOY TERRA BASE PART3「テラベースの維持管理を手助けするアイテム」

aquajournaljpアクア・ジャーナル編集部
この連載ではHOW TO ENJOY TERRABASEと題し、テラベースの開発コンセプトから関連製品を含めた製品システムや管理のコツまで幅広く取り上げていきます。

今回はテラベースの維持管理に役立つアイテムを紹介します。
テラベースを美しく維持するためには日常の管理が大切です。専用アイテムがあれば作業も楽しく的確に行えます。


DOOA アクアシザース

S:全長170mm ¥3,200(税別)
M:全長230mm ¥3,500(税別)
伸びすぎたモスや、枯れた古葉をカットするためのハサミです。きれいに展開している葉はカットする必要がありませんが、古い葉や傷んだ葉は積極的にカットすることで新芽の展開を促します。
使用後は、水分をふき取り保管するようにしましょう。
 


DOOA アクアピンセット

S:全長175mm ¥1,800(税別)
M:全長255mm ¥2,300(税別)
L:全長300mm ¥2,500(税別)
テラベースを制作、管理するときにピンセットを1本用意しておくと重宝します。テラベースを制作する際などは、佗び草マットからモスをはがして、全体に薄く延ばすときに使用すると便利です。またか細い植物体も優しく、確実にグリップできるように先端の合わせやバネにもこだわってつくられているので作業もスムーズに行え、このピンセットの特長を実感できます。
人間の手は植物にとって熱過ぎるため、生命力を奪わないようピンセットを使い手早くレイアウトすることが、植栽のコツであり植物へのやさしさです。
 


DOOA 佗び草ミスト

200ml ¥800(税別)
植物の生長に必要な栄養素を含んだ液体添加剤です。
植物にあいさつするように1日1回噴霧しましょう。予め濃度調節されていますので、そのまま使用できます。
液体添加剤は一朝一夕で効果が感じにくいものですが、栄養素不足により株が弱ると葉が黄変し、病気にかかりやすくなります。異常症状として観察されるときにはかなり症状が進行していることが多く、植物も人間と同じで健康的であるためには、規則正しい生活管理、観察と予防が必要です。
 


DOOA マグネットライト G

サイズ:Ø9、H19(mm) ¥5,000(税別)
緑がきれいに見えるように調光された植物育成用ライトで、室内で植物を育成する場合には必ず必要となります。
マグネットライトGは光量が6段階調整でき、植物の性質や設置場所に合わせて自在に調整できます。またメモリー機能もついているためタイマー管理にも対応します。ネオグラス エアのガラスフタの上に直接置いて使用するときは、発光面に付属のすべり止めシリコンゴムを付けて設置します。
すべり止めシリコンゴムが付属し、ガラスフタの上に置いても使えます。
 


DOOA マグネットライトスタンド 20H

20H:W21×D22×H41(cm) ¥7,000 ※スチール製
ネオグラスエア20×20×30(Sサイズ対応)、20×20×35(Mサイズ対応)にマグネットライト Gを設置するための専用スタンドです。テラベース S・Mに適したサイズは20Hです。専用のスタンドとともに使用することで、インテリア性にも優れ、主張しないシンプルさがテラベースの景観を引き立てます。またマグネットライトGの配線が見えにくい設計となっているため煩雑さもなくなります。
DOOA マグネットライトスタンド 20H使用例
 


DOOA パルダライト 30/60

パルダライト 30 ¥24,000(税別)
パルダライト 60 ¥33,000(税別)
ネオグラスエア 30×30×45やネオグラスパルダでテラベースを管理する場合はパルダライト 30/60がおすすめです。30cm幅と60cm幅の2サイズがラインナップされているので使用する水槽によってお求めください。パルダライト 30/60は、熱帯雲霧林の雰囲気を再現するために、ADA独自のRGBバランスで調光しており、しっとりとした林床特有の雰囲気を味わうことができます。
パルダライトの分光グラフ
DOOAにはテラベースをはじめ、さまざまなニーズに対応する専用アイテムがそろっています。
 

今週のテラベース

【DATA】
テラベース  S
【植物】
Lepanthes mariposa  /  レパンテス・マリポサ
Lepanthes telipogoniflora  /  レパンテス・テリポゴニフローラ
Scaphosepalum ovulare  /  スカホセパラム・オブラエ
Vesicularia montagnei  /  クリスマスモス
ランの中には、花芽を形成するために乾燥状態を経験させなければならない種類がありますが、コケと一緒に楽しむ場合には湿度を保つ必要があるため困難をともないます。今回のケースでもクリスマスモスを使っているため、高湿度での管理にならざるを得ませんでした。そのためランの最大の魅力でもある花を観賞するためには、与えられた条件で花芽を形成させる種類を選ぶことも必要となります。
今回は多湿環境を好む3種類の南米産の小型着生ランを使用しましたが、テラベースに着生させるときに株元にミズゴケを一緒に漉き込むことで、根を保湿させ傷めないようにしました。
植物の組み合わせによって、育成条件を整える必要があるわけですが、各々の植物の生息環境、生理作用を把握することもレイアウトをするうえで大変参考になります。そうした育成条件の探求から生息環境に関心を持つようになることもこのホビーの豊かさと言えるでしょう。
今回紹介した3種のランはテラベースが提供する環境に適応し、水生コケのクリスマスモスとともに順調な生長をみせてくれました。花も咲き心地がよさそうです。
Lepanthes mariposa(レパンテス・マリポサ)が葉の裏に隠れて咲いています。下からのぞき込むと、花茎をあげやすい種類なのか、すべての葉から花芽が出て小さいながらも豪華に見えました。丸葉もかわいらしい。
Lepanthes telipogoniflora(レパンテス・テリポゴニフローラ)は、パラボラアンテナのような形状の透明感のある花びらが繊細さを醸します。一輪咲くだけでも見応え十分です。比較的に低山域に自生している種類のようで、レパンテスの中では比較的育てやすい種類と言えるでしょう。
Scaphosepalum ovulare(スカホセパラム・オブラエ)は独特な形状の花が多いスカホセファラムの仲間の一種ですが、本種はその形、色合いといい渋い魅力を持っています。つぼみのような形でまだ完全に開花していないように見えますが、袋状に咲く花でこれでも満開の状態です。
来週はテラベースの制作方法について紹介します。
テラベースのお買い求めは、全国のADA販売特約店またはグリーンショップ(園芸特約店)で。
ADA販売特約店
グリーンショップ(園芸特約店)

RELATED POSTS関連投稿

POPULAR POSTS注目の投稿