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HOW TO ENJOY TERRA BASE PART2 「テラベース制作のマストアイテム」

HOW TO ENJOY TERRA BASE PART2 「テラベース制作のマストアイテム」

aquajournaljpアクア・ジャーナル編集部
この連載ではHOW TO ENJOY TERRABASEと題し、テラベースの開発コンセプトから関連製品を含めた製品システムや管理のコツまで幅広く取り上げていきます。

今回はテラベースの制作時に必要なアイテムについて解説します。


3種類のテラベース

S  :  Ø10×H16(cm) ¥2,500(税別)
M :  Ø10×H23(cm) ¥2,700(税別)
L  :  Ø11.6×H28(cm) ¥3,500(税別)
テラベースはその表面に小型着生ランやシダ、コケを着生させ、植物を自生する姿で観賞するためのアイテムです。陶製のため、水を張ることで水分が本体全体に染みわたります。円筒形で、360°観賞面を変えて、さまざまな表情を楽しむことができます。

サイズはS、M、Lの3種類。 Sはお気に入りの小型の着生植物を1、2種選んで楽しむのに適しています。 ほどよいサイズのMは、いろいろな小型の着生植物を配して樹幹レイアウトを楽しみましょう。Lサイズになると本体の高さだけでなく直径も大きくなり、着生スペースにも余裕ができるため、着生植物の選択肢も広がります。
多孔質素材のため内部にためた水がゆっくりと表面に浸み出し、着生植物などが好む湿潤な環境をつくりだします。テラベースは焼成温度が調節されており、水は約1週間かけて徐々に染み出て、テラベースの側面を潤し続けます。
テラベース内の水が空になったらジョウロなどで給水しましょう。
 


テラベースに最適なネオグラス エア

W20×D20×H30(cm) ¥5,900(税別)・・・テラベース Sに対応
W20×D20×H35(cm) ¥6,000(税別)・・・テラベース Mに対応
W30×D30×H45(cm) ¥9,500(税別)・・・テラベース Lに対応
多湿環境を好む着生植物を楽しむには空中湿度を高く保つために、テラベース本体を水槽内に設置します。DOOAシリーズではテラベース各サイズに最適化された水槽、ネオグラス エアを用意しています。水槽サイズに合わせた専用のガラスフタもあわせて使用します。この他、パルダリウム用ケージのネオグラスパルダや湿度管理ができるシステムパルダなどでも維持が可能です。



テラライン

200m巻 ¥600(税別)
テララインは切れにくい繊維を採用しており、作業中の断線がなく、また湿度の高い環境下でも木綿糸と違い溶けないため、活着力が弱い植物や着生に時間がかかる植物でも長期間にわたって固定できます。手では切れないため、ハサミを使ってカットしてください。コケの色に合わせたダークグリーン色はレイアウトで目立ちません。コケが生長し、ボリュームが増してくると、やがて見えなくなります。
 


佗び草マット

佗び草マット クリスマスモス
テラベースに着生植物を付けた直後、植物は環境変化を経験することになります。特に根は鉢植えで維持されていた状態と比較すると、乾燥にさらされることになります。最低限、根の周辺にコケを張りましょう。コケは時間経過を表現できる植物で、生えそろったときの美しさは、植物自体がつくり出す自然の妙といえるでしょう。テラベース全面を覆うために必要な佗び草マットは目安でS:2枚、M:3枚、L:5枚です。
(佗び草マットのモスや着生植物は、マットから剥がしてテラベースに活着させてください。)
佗び草マットのラインナップはこちら
 

今週のテラベース

【DATA】
テラベース  M
【植物】
Anubias barteri var.nana golden  /  アヌビアス・ナナ ゴールデン
Bucephalandra sp.”Sintang”  /  ブセファランドラ・シンタン
Dinema polybulbon  /  ディネマ・ポリブルボン
Mediocalcar decoratum  /  メディオカルカ・デコラタム
Vesicularia montagnei  /  クリスマスモス
この作例はテラベース発売当初に制作されたもののひとつです。
本体中央部右に配置したライムグリーン色のアヌビアス・ナナゴールデンは制作時に根が浮いていたり、株の状態が悪いと、数日で溶けてしまう場合があります。本種は他のアヌビアスより葉が薄い分、そのようなトラブルも見られました。一般にアヌビアスを含むサトイモ科の仲間は、導入直後の高温でのムレに弱いので管理温度、湿度には注意を払いましょう。環境に適応した葉はそのまま残りますが、そうでない傷んだ葉はすぐに根元からカットすることをお勧めします。そのままにしておくと見た目に悪いだけではなく、葉の腐りが連鎖してしまうためです。そのためセットから1週間は、それぞれの植物が環境に順応しているか特に注意して見ておく必要があります。
下方部ではメディオカルカ・デコラタムのユニークな形の花がかわいらしく咲いています。アヌビアスの陰に隠れながらも花つきもよく育っていました。メディオカルカ・デコラタムの細く茶色い根がテラベースを抱いていましたが、活着力が弱いため、テララインを外さずにおくといいでしょう。
ブセファランドラ・シンタンが上端部についていますが、比較的乾燥する上部についていたため、ここでは日々の管理に苦労しました。サトイモ科のブセファランドラは特に強い光は必要ない上に水分も好むため、本来は下方部につけたほうが管理はしやすくなっていたでしょう。
植物の生態を正しく知り、適切な場所にレイアウトすることは、その後の維持管理を手助けすることにつながるため、テラベースを長期にわたり楽しむためには重要なことです。
しかし、生き物のためセオリーに沿ってレイアウトをしても順調に育たないこともありますし、その反対に思いかげないほど生長することもあります。その様子を観察し、原因を考察してみることもこの趣味を楽しむための醍醐味と言えるでしょう。
来週はテラベースを管理するために必要なアイテムについて紹介します。

テラベースのお買い求めは、全国のADA販売特約店またはグリーンショップ(園芸特約店)で。
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HOW TO ENJOY TERRA BASE PART3「テラベースの維持管理を手助けするアイテム」

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