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ADA水景クリエイター#06 「内田 成」

内田 成内田 成

これからは遊び心を持って一味違う自分なりの表現を追求


管理スタッフとしての仕事
水景クリエーターの仕事は水景をつくるだけではなく、水景を管理することも大切な業務となります。日常の業務としては、むしろ管理作業がメインと言えます。今回の大阪でのイベントでは、私が管理スタッフのリーダーとして会場に常駐することになりましたが、こうした大規模イベントでの管理作業は、基本的に2~3人体制で行いますが、メンバーそれぞれで各作品の意図をよく理解し、管理の方向性を正確に共有していることが大切になります。イベント会場での限られた管理時間の中で、よい状態をキープするためにはまず水槽内の水草の葉一枚まで細かく観察し、状態の上がり下がりを初期段階で気付くことが大切です。そしてその状況に適したメンテナンスを行うことで常にきれいな状態を維持することが可能になるのです。そうした判断や指示をするのがリーダーの役割であり、今までの経験も活かしよりレベルの高いコンディションの水景をお客様にご覧いただけるよう努めていきたいと思っています。
イベントの舞台裏
大阪のイベントでは3m水槽は運搬ができないので、2月に大阪に水槽を運び入れ管理を行ってきた。
先を読んでの管理
問題点をいかに初期段階で発見し、対応できるかが大切。そのためイベント閉館後の状態チェックは欠かせない。
自然から学ぶ
ADAのスタッフは元来生き物好きのためか、自然に興味を持ち、休みの日などは写真撮影や釣り、自然観察に行くメンバーが多いです。私も入社してすぐに先輩にさまざまな場所へ連れて行ってもらい自然により興味を持つことができました。今回の大阪のイベントで展示される私の120cm水槽での流木レイアウトも栃木県のスッカン沢渓谷の倒木からイメージを膨らませて制作したものですし、ADAの水景クリエーターとして「自然から学ぶ」というコンセプトを念頭において作品制作に取り組んでいきたいと思っています。
念願の金剛杉でのイベント
天野が命名し代表作の被写体ともなった佐渡の金剛杉の前でギターを演奏。素敵な仲間と最高のロケーションだった。
独自の表現を考える
私のレイアウトプランの立て方としては、大きく2つの方法に分けられます。一つは自然に赴き、感動した風景をレイアウトのモチーフとして表現する。もう一つは、流木や石などの素材あるいは水草や魚などの主役を決め、そこからイメージを膨らませていく方法です。しかしこれだけでは、平凡に終わってしまうことがあります。そんなこともあり、最近のレイアウト制作では私は遊び心を大切にしています。例えば、雲山石は立てるという基本セオリーに反して寝かしてみたらどうかとか、音楽からインスピレーションを得られないかなど。真面目につくり過ぎてしまうと、ただきれいなだけのレイアウトになってしまいがちなので、遊び心を持ってレイアウト制作に取り組んでいきたいと思っています。近年は水草育成用製品の性能も進化してきているため、今まで難しかった水草の育成も容易になり、その分だけバリエーション豊かなレイアウトが誰でも可能になりました。それだけにADAの水景クリエーターとして、どんなレイアウトを提案していくべきかいろいろと方法を探っていきたいですね。
独自性を追求
水景クリエーターにとってNAギャラリーは、切磋琢磨する場所でもある。制作モードに入ると真剣な表情に。
「厳しさと寛容の森」
フィールドに出るとリラックスした気分が得られるように、自分がつくったレイアウトで、そこで暮らす魚もそして観賞する人もリラックスできるような水景が理想。

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