ADA

ADA水景クリエイター#03 「岩堀 康太」

岩堀 康太岩堀 康太

DOOAによる水と植物の世界に無限の可能性を感じる


DOOAでの新しいスタイルの提案
DOOAブランドでは水草ミストウォールを始めとした新しいレイアウトスタイルの提案をブランドミッションの一つとしていますが、この水草ミストウォール開発の発端は、天野尚が「佗び草で壁面を緑にしたい」という言葉から動き出した開発プロジェクトでした。DOOAブランドスタート時の最も特徴的な製品であった佗び草ウォールでの水草の楽しみ方は、独自性の高い新しいスタイルでとてもユニークでした。さらにネオグラスエアの水槽デザインやシステムテラ30でのスタイリッシュなアクアテラリウム、そして最近ではベゴニアや小型着生ランなどもジャングルプランツシリーズの生体製品として発売し、高湿度環境を好む熱帯植物をレイアウトで楽しむパルダリウムスタイルにまでラインナップを広げてきました。私たちADAがここまで楽しみ方の幅を広げた理由はとてもシンプルで、水草を含む熱帯植物の魅力をもっと多くの人に伝えたいと思っているからです。私が水景クリエイターを目指したのも、それを伝えることに使命感を持ったからです。これからも新しい提案を、より多くの方々に届けられるようDOOAブランドを発展させていきたいと思ってます。

 

花瓶に花を飾るような感覚を
アクアリウムやアクアテラリウムと聞くと、一般的にどこか難しい、面倒というイメージが付きまとっているに思います。確かにそうした一面はありますが、自分としては花瓶に花を飾るような気軽な感覚が欲しいと思っています。ネオグラスエアに佗び草エキノドルスMIXを置き、少し浮き草を浮かべるだけでも十分に素敵ではないでしょうか。ネオグラスエアで小さなパルダリウムをつくって部屋に飾ってみるのも楽しいでしょう。ADA NATURE AQUARIUMブランドが、ネイチャーアクアリウムを極める本格志向なのに対し、DOOAブランドではもっと気軽に楽しめる提案もしていきたいと思っています。また植物の表現や魅力は未知数ですが、どういう楽しみ方にしても不自然な配植はナンセンスで、水草もジャングルプランツもそれぞれの自生環境の様子を考えて配植、育成し、その植物が持つポテンシャルをできるだけ引き出してあげたいですね。私もまだまだ勉強しないとですね……。
DOOAワークショップ
DOOAのワークショップでは、新しい楽しみ方の提案だけに、プロアマ問わず初めての方ばかり。できるだけ丁寧な説明を心掛けている。
DOOAスタイル制作のコツ
ウォールスタイルのレイアウトでは、ネイチャーアクアリウムの表現の基礎に加え、さらに幅広い自然と植物の知識を必要とします。また構図素材などを使用しない簡易的なレイアウトでは、水草やジャングルプランツの魅力や野生味そのものを最大限に引き出すことを考えて制作しています。私の携わるレイアウトはマクロ視点の表現が多く、そういった点では日頃から渓流釣りなども兼ねてフィールドに足を運び、つぶさに植物を観察していることがとても役立っています。
インド南西部でのフィールドワーク
雲霧林で出合ったこうした光景が、テラベース開発のきっかけとなった。また着生植物の自生環境を見ると、ミストシステムは欠かせない。
人々と水草の距離感
今では、オフィスや商業施設に植物が積極的に取り込まれていて人々の生活と植物とは、とても近い関係にあるようになりました。今は陸上植物がまだまだ主流となっていますが、私としては水草を含めた植物ディスプレイの提案を推し進めていきたいと思っています。一概に植物と言ってもその種類は幅広く、これからは陸上、水中という境界はボーダレス化し、いろいろなレイアウトやディスプレイによってインドアグリーンが楽しめるはずです。水と植物は観賞的にもとても相性がよく、今後もますます注目されていくでしょう。そのような中で、DOOAが提案する楽しみ方は、人々の生活空間と水草を含む植物との距離をさらに近づけるものになると強く感じています。
「着生の世界」
ウォールスタイルのレイアウトでは、着生植物が活躍する。シダや苔などの他にランの仲間を取り入れると、花も楽しめ華やかさも増す。

RELATED POSTS関連投稿

POPULAR POSTS注目の投稿