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TOP OF THE WORLD 2020 #03

TOP OF THE WORLD 2020 #03

aquajournaljpアクア・ジャーナル編集部

THE INTERNATIONAL AQUATIC PLANTS LAYOUT CONTEST 2020
SILVER PRIZE


Sim Kian Hong シム・キアン・ホン
マレーシア/純
Aquarium Size W150×D60×H60(cm)
水草
ボルビティス・ヒュデロッティ
クリプトコリネ・パルバ
ウォーター・フェザー
ヘアーグラス
エレオカリス sp.
ヘランチウム・テネルム
キューバ・パールグラス
ニムファ・ミクランサ
ニムファ・ステラータ
ニムファ・ルブラ
タイガーロータス・グリーン
南米ウィローモス

魚種
アルタム・エンゼル
サイアミーズ・フライングフォックス
オトシンクルス・アフィニス
ヤマトヌマエビ



 

この趣味のルーツを思い出させてくれる本当の水中景観のレイアウトをつくりたい。

年齢/47歳
職業/製造業
アクアリウム歴/13年
その他の趣味/写真、絵、ガーデニング、料理
過去の受賞歴/
IAPLC2009 4位
IAPLC2010 151位
IAPLC2011 21位
IAPLC2012 49位
IAPLC2013 4位
IAPLC2014 119位
IAPLC2015 6位
IAPLC2016 25位
IAPLC2017 1位
IAPLC2018 20位
IAPLC2019 1位
AJ 今年のランキング結果を見たときの感想を聞かせてください。
IAPLC2020の結果発表は、信じられないほどエキサイティングで非常に残酷な方法でした。すべての参加者が特に気を揉んだことは、自分の名前がTOP127の発表リストに含まれるかどうかさえわからないということでした。ですから、発表が始まってから、私たちは自分の名前が早く呼ばれるのではないかと心配し、発表が終わるころには自分の名前がまったく呼ばれないのではないかと心配を重ねていました。この複雑な気持ちは、結果発表の夜に私が体験したことです。いくつかの国(マレーシア、台湾、インドネシア、タイ)から数人の友人とオンライン会議ツールを使用して一緒に視聴しました。127位から発表が始まったとき、すぐに自分の名前が呼ばれるのではないかと心配していました。発表が27位に達したとき、自分の名前がまだ呼ばておらず、私はTOP27に入っているという希望があり安心しました。しかし、TOP7に到達してもまだ自分の名前が発表されず、私の心臓はとても速く鼓動し始め、一緒にいる家族に、自分はTOP127に入っていないかもしれないと言いました。 7位から発表されるすべての名前が永遠のように長く、待っている時間は意識が遠のくようでした。ついに世界ランキング3位で自分の名前を聞き、自分の作品を見たとき、両手を上げて大きな安堵のため息をつきました。ビデオ会議の友人たちは叫び声を上げ、その場にいた子供たちも叫び、飛び跳ねていました。とても美しい瞬間で、忘れられない夜となりました。

AJ 今回の作品の発想はどこから得られたものなのでしょうか。
このレイアウトは、天野氏とネイチャーアクアリウムへのオマージュとして制作しました。派手なテーマやテクニックを盛り込まずに、クラシックなものをつくりたかったのです。天野氏が昔の水景でやっていたことをやりたいと思いました。ネイチャーアクアリウムの創始者でありクリエーターである氏へ、この特別なオマージュを捧げることは、IAPLC20周年にふさわしいと思いました。私が下した大きな決断の一つは、黒背景を使用することでした。黒背景により自分がつくりたい水中の雰囲気が引き出され、レイアウト全体に懐かしさが感じるものになりました。

AJ 今回のレイアウト制作にあたって最も苦労した点はどこですか。
今年の3月上旬にレイアウト制作を開始したので、水槽を最高の状態にするのに3カ月しかありませんでした。ボルビティスを使用しなければ、それほど問題にはなりません。ボルビティスは生長の遅い水草であり、この水草を3カ月で良好な状態にするのは、とても難しいというのは誰もが知っています。 4月中旬になると、ボルビティスが思い通りの形になるのには間に合わないと感じました。けれども、ボルビティスとアルタム・エンゼルを使うことは、自分の計画の主なことであり、変更したくありませんでした。ボルビティスとアルタム・エンゼルは、天野氏の自宅水槽の組み合わせで、私はこの水槽に深く感動したのです。先生に敬意を表する水槽にすべく、私はボルビティスにこだわりました。この問題を克服するため、私は友人や店からボルビティスを調達しなければなりませんでしたが、マレーシアが封鎖中だったため、それは簡単ではありませんでした。なんとか新しいボルビティスを水槽に追加することができました。最後の6週間でボルビティスが少しでも早く生長することを願い、照明時間を延長し、栄養素とCO2添加量を増やし、週に3回換水をしました。 5月末、ボルビティスはまだ最適な形ではありませんが、水槽をどのように見せたいかという自分の最低条件は満たしていました。
これが3カ月間の経過の様子です。
AJ 今後の目標などはありますか。
天野氏がつくっていたような、この趣味のルーツを思い出させてくれる、本当の水中景観のレイアウトをつくりたいです。あまりにも〝乾いた"ものや風景に似せたものをつくることは避けたいと思います。私の夢は、この趣味をマレーシアと世界中に広め、より多くの
人々がネイチャーアクアリウムの真の美しさを楽しめるようにすることです。

AJ 同じ趣味の方とグループ活動などはされていますか。
私は、「リトルグリーンコーナー」というアクアスケープクラブの共同創設者です。マレーシアとシンガポールでは、特にコンテストのためにアクアスケープをプロモーションしています。メンバーはプラットフォームで作品を提示し、シニアで経験豊富なメンバーは改善のアドバイスをします。クラブの主な目的は、この趣味のビギナーを見つけ、励まし、訓練し、IAPLCのようなアクアスケープコンテストに備えることです。

AJ 世界水草レイアウトコンテストとはどのような存在ですか。
IAPLCは、世界で最も権威のあるアクアスケープコンテストとして、この趣味の魂と誇りを具現化しました。IAPLCはアクアスケープの革命を起こすメインエンジンであり、この趣味の人気の高まりの背後にある大きな要素です。

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