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水景ワード Keyword 02 「レイアウト構成 〜流木〜」

水景ワード Keyword 02 「レイアウト構成 〜流木〜」

本間 裕介本間裕介
美しい水景をデザインするためには、基本となるポイントがあります。
このコーナーでは、それらをキーワードとして取り上げ、水景クリエイターが解説していきます。水景の理解を深めていきましょう。

凸型

水槽サイズ/W180×D60×H60(cm)
中央部分の水草が密生
水草の植栽位置が中央になる安定感のある構図です。密生した水草の中心を、黄金比にならい水槽全体の約2:3の位置になるように整えます。水草が繁茂したあとの空間も左右で2:3になるように植栽も工夫します。

放射状(三角型)

水槽サイズ/W120×D50×H50(cm)
枝の間の空間バランスを意識
一点から放射状に広がるように流木を配置します。奥行きを出すために、前面に大きな流木を配置し、背面に小さな流木を並べてバランスを整えます。大きい流木が平行にならないように置くことがポイントです。

三角型

水槽サイズ/W180×D60×H60(cm)
直角三角形を描く
どちらかの上方に空間を広く取り、水槽内に対角線を描く構図です。水槽の右側に通路がある場合は右下がりの構図にするなど、設置する部屋の状況に合わせてスペースを空けるとより空間に調和した水景になります。

凹型

水槽サイズ/W180×D60×H60(cm)
中央に空間を設ける
左右に水草の群落を持ってくる制作しやすい構図です。左右非対称を意識し、水草の茂みが2:3の分量になるとバランスがよく見えます。中央に空間ができるため、奥行きを出すのも容易です。
美しいレイアウトをつくる秘訣は、水槽の中に方向性や流れをつくることです。水の流れの方向を定めることで、水景に動きが出て、単純にならずに長期維持が可能になり、いつまでも楽しめる景観になります。流木を使ったレイアウトの場合は、枝の形状を生かすように組むことでさまざまな表現ができるようになります。

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