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水景ワード Keyword 01 「レイアウト構成 〜石組〜」

水景ワード Keyword 01 「レイアウト構成 〜石組〜」

本間 裕介本間裕介
美しい水景をデザインするためには、基本となるポイントがあります。
このコーナーでは、それらをキーワードとして取り上げ、水景クリエイターが解説していきます。
水景の理解を深めていきましょう。(解説/本間 裕介

放射状

水槽サイズ/W180×D60×H60(cm)
石の傾きで自然な構図に
ある一点から放射線を描くように配置します。傾きが同じ石がないことで、より自然な構図になります。石の大きさにも大小を織り交ぜながら連続性とリズムをつけて構成し、単調にならないように注意します。

三尊石組

水槽サイズ/W180×D60×H60(cm)
親石がレイアウトの方向性を決める
親石、副石、添石の基本の3石をセットとして構成される石組です。特に重要なのは親石選びで、レイアウトの方向性を決める石となります。その傾きからは水の流れや強さが表現され、続いて配置する石の大きさや位置が決まります。水槽サイズに合わせ、2群、3群と構成を練っていきます。

丘陵型

水槽サイズ/W180×D60×H60(cm)
地続きの岩盤をイメージ
広大な風景を表現するためにソイルの高さや配石を工夫します。左右のソイルのラインを交差させることで、水槽の奥側に水景が続いていくように感じ取れます。地下で岩盤がつながっていることを意識した配石や水槽の奥に配置する石の質感をシンプルにすることで、遠近感が生まれ、自然観を強調することができます。
石組の構図は石を配置してできるレイアウトですが、置くだけというシンプルさゆえに高い美的感覚が要求されます。バランスの取れた構図を組むために、まず基本となる構図構成を知ることが水景制作の第一歩です。ここで紹介した例を踏まえながら、美しい水景デザインを目指しましょう。

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