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ADA PRODUCTS 進化論 「CO2カウンター・システム&タイマー・システム」

小川 龍司小川 龍司
水槽へのCO₂添加において安全な添加量を図るためのCO₂カウンターと日々の添加を自動化するタイマーが開発された。これにより添加(パレングラス)、制御(レギュレーター)、測定(カウンター)、自動化(タイマー)といったCO₂添加のフルシステムが実現された。CO₂カウンターとタイマー、それぞれの進化経緯を紹介しよう。

添加量の指標を確立


水槽へのCO₂の添加によって水草の光合成を促進し、生長を促すことで健康的に育成できることが知られてからは、大型ボンベやスプレー缶を使用するものなどさまざまな製品が流通していた。ADAは1987年にCO₂小型カートリッジボンベを用いる手法を業界で初めて確立し、CO₂システム74-TAを発売した。以降、スタンダードタイプとして生産されてきたTAは年代ごとに4度のブラッシュアップが行われ、10年以上販売され続けた。
1993年
CO2グラスカウンター
1秒1滴の基本となったカウンターの原点モデル。
1993年
CO2ビートルカウンター
大型水槽向けの添加量でもカウントがしやすいユニークなデザインの製品。
2017年
パレングラス・イージー
本体内部の毛管で滴下量が測れるパレングラス。
2022年
CO2ツイストカウンター
らせん形状によって添加量の測定が容易かつスタイリッシュに行えるモデル。

光合成促進のシステムを自動化


NAコントロールタイマーは電源のON/OFFという単純なタイマーではなく、スイッチング機構により照明・CO₂添加がOFFになるとエアレーションがONになるという設定となっている。NAコントロールタイマーⅡはアルミボディとしてデザインを一新、ダイアル式の設定子に改良したことで操作性も向上している。パワーコード S-70はIoT技術向上に伴った製品展開で、スマート化を図りかつ理想的な運用を可能とした。またDOOAのシステム水槽においても細やかな管理が可能な仕様であり、ルーチン数を70プログラムできるというADA独自設定となっている。専用メタルカバーを使用することで電源部の水濡れといった事故を防ぐ役割も持つ。
1993年
コントロールタイマー
CO₂添加の自動化を可能とした最初期のタイマー。
1995年
NAコントロールタイマー
照明点灯とCO₂添加かつ夜間のエアレーションも自動化したモデル。
2016年
NAコントロールタイマーⅡ
タイマーピンが簡便となり、1台で周波数の切り替えが可能となったモデル。
2019年
パワーコードS-70
アプリで操作するタイマー機能内蔵のスマート電源タップ。
ELバルブ
併用することでCO₂添加のタイマー制御が可能。(1995年発売)

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