ADA

ADA PRODUCTS 進化論 「パレングラス・シリーズ」

ADA PRODUCTS 進化論 「パレングラス・シリーズ」

小川 龍司小川 龍司
2022年4月21日、ADAは30周年を迎える。これまで発売してきた数多のNAグッズは、ネイチャーアクアリウムの実績の中から生まれてきた。その中から一部の製品群を進化論になぞらえて、目的や機能の変遷を紹介しよう。

進化し続ける機能性とデザイン


ADAでは水槽に二酸化炭素を添加すると水草の光合成が促進され健康的に育つことを確認して以後、ガラス製フィルターの開発をすすめ、60㎝水槽向けにØ20㎜のガラスフィルターを使用したパレングラスを発売。きめ細かい拡散面を通じて添加すると二酸化炭素はさながら花粉のような微細な気泡となり水中を舞い、自然添加が可能となった。なお有名な話だが、製品名は「Pollen:花粉」が語源となっている。
1993年
パレングラス
微細な気泡でのCO2添加を可能とした原点となるオリジナルモデル。発売当初は茶色のロゴだった。
1993年
パレングラス・ビートル・シリーズ
キスゴム取り付け部が2つあり水槽のコーナーに設置できるデザイン。90㎝以上の大型水槽向けに開発。
同時期にØ30~50㎜と拡散面を広く設けたパレングラス・ビートルを開発。ビートルとはカブトムシのことだが、ガラス管を角、キスゴム取り付け部を眼に見立てたユニークな命名がされている。拡散面が広く、多量の気泡が発生するため拡散面が開放的な設計となった。
1993年
パレングラス・ラージ 20Ø, 30Ø
水槽の側面に設置できるデザイン。ガラス管をJ字に曲げた設計により美しい配管が可能。
同じく広い拡散面をもつパレングラス・ラージは、ガラス管を曲げた機能的な設計で本体形状はオリジナルモデルを踏襲するデザイン。ガラス管は2種類で構成され、強度を得るため本体からは8㎜のガラス管が伸び、チューブの接続用に6㎜のガラス管に接合されている。
2000年
ニュー・パレングラス
デザイン性に富んだ斜面加工を施したモデル。専用のジョイントグラスとセットで設計された。(生産終了品)
2000年以降には複数のバリエーションモデルを開発。デザインが大きく変化したニュー・パレングラスや小型水槽向けの設計としたパレングラス・ミニはいずれも水槽内の配管をガラス管で行うことができる。パレングラス TYPE-2、TYPE-3、イージーと開発は進み続けるが、デザイン面も機能面も高く現行品として生産し続けている。
2001年
パレングラス・ミニ
小型水槽用に開発。キスゴムレスでの設置が可能のため配管が目立たない。チューブは水槽外で接続可能。
2003年
パレングラス TYPE-2
拡散面を上方へ変更したバリエーションモデル。添加効率はオリジナルモデルと同等で60㎝水槽に適する。
2009年
パレングラス TYPE-3
ガラス管を本体左サイドに接合し、チューブ接続部を上向きに設計。配管が容易となっているモデル。
2017年
パレングラス・イージー
添加量の目安となる滴量を本体内部の毛管で測定ができる。現行で唯一カウンターレスでの使用が可能。

RELATED POSTS関連投稿

POPULAR POSTS注目の投稿