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水景ワード Keyword 03 「遠近感の出しかた」

水景ワード Keyword 03 「遠近感の出しかた」

本間 裕介本間裕介
美しい水景をデザインするためには、基本となるポイントがあります。このコーナーでは、それらをキーワードとして取り上げ、水景クリエイターが解説していきます。水景の理解を深めていきましょう。
迫力のある水景を作る際に欠かせないポイントの一つとして遠近感の表現があります。一般的な奥行きがあまりない水槽でも、視覚的効果を利用して空間の広がりを演出することができます。さまざまなテクニックを駆使して、長期維持可能でありながら奥行き感のある水景を制作しましょう。

 

素材の大きさで表現

水槽サイズ/W180×D120×H60(cm)
サイズによって配置を決める
流木や石のサイズの大きいものを手前に、小さいものを奥に配置するオーソドックスな方法です。前面は素材の質感を意識して迫力を出し、背面は水草やウィローモスとの組み合わせで印象を薄めて奥行きを演出します。

陰影での表現

水槽サイズ/W150×D60×H60(cm)
コントラストをつける
流木や水草の陰影で遠近感を表現しています。手前の流木は光が強く当たりはっきり見えるように配置し、奥の流木はシルエットがみえる程度の暗い場所に配置します。流木自体の色も明るめのものを手前に使用します。

化粧砂での表現

水槽サイズ/W90×D45×H45(cm)
植栽表現も工夫
覗き込んだ水中の景観をイメージするために、奥に広がるように化粧砂を敷いています。手前には水草の茂みをつくり、中央を開けたレイアウトにすることで視線が中央に誘導され、より没入感のある水景になります。

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