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Green Lab. #06 [ 憩いの水辺 ]

aquajournaljpWEBアクア・ジャーナル編集部
Green Lab.ではパルダリウムやテラリウムの作例をもとに、つくり方や植物にまつわるノウハウをご紹介していきます。
[ 憩いの水辺 ]
水面から大きな葉を展開するエキノドルスが印象的なネイチャーテラリウム水槽。水中管理とは違い陸上ならではの力強い生長を楽しめる。このエキノドルスは「佗び草エキノMIX 90Ø」が生長したものであり、制作から1年以上経過し状態よく維持している。母株からは子株が次々に生まれてきており、通常は母株を守るためにカットするが、このレイアウトでは植物本来の姿を見せたかったのであえて残している。照明はオープンスタイルを実現するために「ソーラーRGB Ⅱ」を使用。照度や点灯時間を調整しながら、植物の状態に合わせて安定した環境を保つことができた。

 

撮影日:2025年8月27日
制作:内田 成(ADA SUIKEI CREATOR)
水槽:キューブガーデン W600×D300×H250(mm)
照明:ソーラーRGB Ⅱ(1日8時間30分点灯)
ろ過:スーパージェットフィルター ES-600(バイオリオG)
素材:ブラックラバストーン(KUMU ST-09)、ホーンウッド
底床:アクアソイル-アマゾニア Ver.2、パワーサンド・アドバンスS、ローズグラベル(KUMU GR-06)、バクター100、クリアスーパー、トルマリンBC
CO2:パレングラス・タイプ3、CO2グラスカウンターで1秒に2滴(タワー使用)
AIR:リリィパイプP-2によるエアレーション夜間消灯時15時間30分
添加剤:佗び草ミスト、ブライティK、グリーンブライティ・ミネラル、グリーンブライティ・アイアン、グリーンブライティ・ニトロ
換水:1週間に1度 1/3
水質:水温25°C pH:6.4 TH:50mg/L

植物:
佗び草MIX 90Ø
佗び草エキノMIX 90Ø
アヌビアス・ナナ プチ
ミクロソラム・プテロプス

魚種
ハセマニア
レッドファントムテトラ
テトラオーロ
【エキノドルス・アルゼンチネンシスの力強い展開】
佗び草から美しく立ち上がったエキノドルス・アルゼンチネンシス。その葉姿は力強く、W600mmの水槽という限られた空間の中でも確かな存在感を放つ。開放的なレイアウトだからこそ、葉は自由に伸び、その魅力を存分に発揮する。

 
【光と陰が織りなす水中部の構成】
水中部には、ミクロソラムやアヌビアスといった陰生水草を中心に配植し、深みのある緑で落ち着いた雰囲気を演出している。テラリウムにありがちな水中部の暗さを回避するために、明るい化粧砂を選択し、水中部全体のトーンアップを図った。

 
【佗び草MIXが生む、ランダムな自然感】
「佗び草MIX」の最大の魅力は、ランダムに仕込まれた水草が織りなす自然な表情。一見無秩序に見える植生のバランスが、むしろ野趣あふれる“ワイルドな世界観”を生み出している。ビギナーでも置くだけでナチュラルな自然を感じるレイアウトを作り出せるのは、この佗び草ならではの醍醐味だ。 

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