Green Lab. #02 [ カルストクライマー ]
Green Lab.ではパルダリウムの作例をもとに、つくり方や植物にまつわるノウハウをご紹介していきます。

[ カルストクライマー ]
東南アジアには熱帯林に覆われる石灰岩地帯がいくつもある。そこは、豊富なカルシウムが弊害となり、植物にとって過酷な環境だ。あるものは好み、あるものは耐えることで適応し、自生地としてきたのだ。そうして形成された特異的な植物相の魅力に思いを馳せてレイアウト制作にあたった。構図素材は、青味が強くざらついた龍王石を選び、植栽場所をつくることを意識しながら組んだ。パフィオペディルムやプリムリナなど石灰岩地帯に自生する代表的な植物を植栽した。
撮影日:2025月5月2日
制作:岩堀 康太(ADA SUIKEI CREATOR)
水槽:システムパルダ 300
照明:パルダライト 300(1日8時間点灯)
底床:ジャングルソイル、ジャングルベース
吸水:ミストフローボックスに2~3週間に1度
排水:高吸水スポンジで1週間に1度程度
湿度管理:ミストフローで毎時20分間、サーキュレーションファン 40で毎時5分間
時間管理:パワーコード S-70
植物:
エラトステマ・サルビニオイデス
プリムリナ・シノベトナミカ
プリムリナ sp. グァンシー
フィカス・プンクタータ
パフィオペディルム・タイアヌム
パフィオペディルム・ミクランサム
トキワシノブ
ヒメシシラン
東南アジアには熱帯林に覆われる石灰岩地帯がいくつもある。そこは、豊富なカルシウムが弊害となり、植物にとって過酷な環境だ。あるものは好み、あるものは耐えることで適応し、自生地としてきたのだ。そうして形成された特異的な植物相の魅力に思いを馳せてレイアウト制作にあたった。構図素材は、青味が強くざらついた龍王石を選び、植栽場所をつくることを意識しながら組んだ。パフィオペディルムやプリムリナなど石灰岩地帯に自生する代表的な植物を植栽した。
撮影日:2025月5月2日
制作:岩堀 康太(ADA SUIKEI CREATOR)
水槽:システムパルダ 300
照明:パルダライト 300(1日8時間点灯)
底床:ジャングルソイル、ジャングルベース
吸水:ミストフローボックスに2~3週間に1度
排水:高吸水スポンジで1週間に1度程度
湿度管理:ミストフローで毎時20分間、サーキュレーションファン 40で毎時5分間
時間管理:パワーコード S-70
植物:
エラトステマ・サルビニオイデス
プリムリナ・シノベトナミカ
プリムリナ sp. グァンシー
フィカス・プンクタータ
パフィオペディルム・タイアヌム
パフィオペディルム・ミクランサム
トキワシノブ
ヒメシシラン

【プリムリナ・シノベトナミカ】
中国南東部の石灰岩地帯に自生し、葉を覆う細かな毛と模様が特徴のイワタバコ科の植物。このレイアウトの岩肌は可憐なロゼット姿で飾った。石の割れ目にはジャングルソイルを注ぎ込み、水苔で根を覆い植栽した。
中国南東部の石灰岩地帯に自生し、葉を覆う細かな毛と模様が特徴のイワタバコ科の植物。このレイアウトの岩肌は可憐なロゼット姿で飾った。石の割れ目にはジャングルソイルを注ぎ込み、水苔で根を覆い植栽した。

【トキワシノブ】
パルダリウムにおいて流木の枝先は乾燥しやすく、植物の選定が難しい。トキワシノブは活着力が強く乾燥にも比較的強いため、そういったポイントにお勧めできる植物である。生長は緩やかで構図素材に巻きつくように展開していく。
パルダリウムにおいて流木の枝先は乾燥しやすく、植物の選定が難しい。トキワシノブは活着力が強く乾燥にも比較的強いため、そういったポイントにお勧めできる植物である。生長は緩やかで構図素材に巻きつくように展開していく。

【パフィオペディルム・ミクランサム】
パフィオペディルムは花弁の一部が袋状になる面白い形の花を咲かせることから、人気の洋らんである。面白いのは花のみではなく、葉に網目状の模様が入る種類も多い。カルストに自生している種類も多く。今回のようなレイアウトには適している。
パフィオペディルムは花弁の一部が袋状になる面白い形の花を咲かせることから、人気の洋らんである。面白いのは花のみではなく、葉に網目状の模様が入る種類も多い。カルストに自生している種類も多く。今回のようなレイアウトには適している。

【フィカス・プンクタータ】
虫の羽のような形の葉を持つフィカス・プンクタータは、構図素材の傍に植栽することでそれらを登るように生長するクライマープランツ。ここでは岩肌を少し隠しつつ流木や壁面に展開するように配植した。
虫の羽のような形の葉を持つフィカス・プンクタータは、構図素材の傍に植栽することでそれらを登るように生長するクライマープランツ。ここでは岩肌を少し隠しつつ流木や壁面に展開するように配植した。