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ADA PLANTS GALLERY #19「ラージリーフハイグロフィラ」

岩堀 康太岩堀 康太
多様な生体製品を開発しているADAの生産開発部、通称 グリーンラボ 。このコーナーではラボで扱う植物の豆知識や時折見せてくれる素顔の一部をご紹介します。
大型ハイグロフィラの代表種
ラージリーフハイグロフィラは鮮やかなライトグリーンが印象的な東南アジア原産の水草で、高さ50cm、葉長は15cmほどにまでなる比較的大型の有茎草です。アクアリウムでは本種よりも古くから知られているテンプルプラントにも似ていますが、本種は葉幅がより狭く葉柄が極端に短いこと、節間も密になることが特徴です。レイアウトではW900mm以上の水槽サイズが好ましく、植栽スペースも広めに取りましょう。
種小名のcorymbosaは「散房花序の」という意味。花柄が枝分かれして複数の花をつける。

 
大葉と新大葉
ラージリーフハイグロフィラよりもやや小型の葉を展開させるニューラージリーフハイグロフィラという水草もあります。「タイストリクタ」や「ラージリーフハイグロナロー」などの名前で流通するものもおおよそこれに当たるでしょう。単にラージリーフハイグロフィラの小型版というわけでもなく、茎は赤褐色であり葉が少し上向きに付くため、その群生はまとまりがありやや締まった印象になります。
左:ラージリーフハイグロフィラ/右:ニューラージリーフハイグロフィラ
ニューラージリーフハイグロフィラは濃い黄緑で赤味を帯びた茎がやや目立つ。葉の色も暖色に染まることもある。

 
優雅な水中世界をつくる
草体が大きいためにレイアウトでの印象が重くなってしまうと思いがちですが、実際には軽やかなライトグリーンが目を引き、柔らかく流れに揺れる姿からは独特な優雅さを感じます。近年、レイアウトスタイルの変化により見る機会が少なくなりましたが、ラージリーフハイグロフィラの圧巻の群生美を見て大型水槽への憧れを抱いた水草愛好家も多いのではないでしょうか?
大ぶりなラージリーフハイグロフィラを背景に組み込むことで密生しない箇所ができ水の通り道ができる。自然と魚もヒレを休めるポイントに。

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