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ADA PRODUCTS 進化論 「CO2レギュレーター・システム」

ADA PRODUCTS 進化論 「CO2レギュレーター・システム」

小川 龍司小川 龍司
30年以上前の時代、ADAのCO2システムが誕生した。以降、矢継ぎ早に開発が進み、製品として進化してゆく。機能とデザインにこだわったさまざまなモデルが登場し、高品質かつ安全性の高い製品群が成立した。今回はCO2システムの根幹と言えるレギュレーターの変遷を紹介しよう。

安全性と利便性の追求


水槽へのCO₂の添加によって水草の光合成を促進し、生長を促すことで健康的に育成できることが知られてからは、大型ボンベやスプレー缶を使用するものなどさまざまな製品が流通していた。ADAは1987年にCO₂小型カートリッジボンベを用いる手法を業界で初めて確立し、CO₂システム74-TAを発売した。以降、スタンダードタイプとして生産されてきたTAは年代ごとに4度のブラッシュアップが行われ、10年以上販売され続けた。
1989年
CO2システム74-TA/Ver.1
ADAが開発したCO2システムの原点となるモデル。

 
1989年
CO2システム74-TA/Ver.2
内部・外部各部のパーツを一新したモデル。

 
1991年
CO2システム74-TA/Ver.3
純正のCO2小型カートリッジボンベ対応へ改良されたモデル。

 
1993年
CO2システム74-TA/Ver.4
ハンドルカラー変更などのバリーションモデル。

 
1994年
CO2システム74-TA/Ver.5
ハンドルロック機能を備えた最終モデル。

 
1991年に専用設計としたCO₂システム74純正ボンベを開発した背景には、安全性が不確かな般用ボンベなどの誤使用によって生じる事故を防ぐという目的があった。以降、純正ボンベはフォレスト、トロピカルフォレスト・シリーズ、現行品のフォレストボトルへとつながっていく。さらにRAやSAといった減圧式のレギュレーターを開発したことによってボールバルブなどの分岐パーツやNAコントロールタイマーとの接続が可能となり、レギュレーターを主としたCO₂システムの使いやすさや機能の幅が広がっていった。
1994年
CO2システム74-PA
CO2外部式拡散ボトルに充填がしやすいプッシュ式モデル。

 
1992年
CO2システム74-YA/Ver.1
減圧機能はないがダイヤル式で添加調整がしやすい。

 
1993年
CO2システム74-RA
固定減圧式レギュレーターの高性能モデル。

CO2イージーレギュレーター
RAの大型ボンベ用モデル。
1993年
CO2システム74-SA
可変減圧式のハイエンドモデル。吐出圧力を0~3.5 kgf/㎝²(0~0.35MPa)で調整可能。

CO2スピードレギュレーター
SAの大型ボンベ用モデル。
CO2システム74-SA現行モデル

 
1994年
CO2システム74-YA/Ver.2
シンプルなデザインと高い安全性を備えた固定減圧式スタンダードモデル。

CO2アタッシュギュレーター
YA/Ver.2の大型ボンベ用モデル。

 
CO2システム74-YA/Ver.2現行モデル
現在ではフローティング針を採用し安全性の重視されたYA/Ver.2がスタンダードモデルとして、可変減圧式のSAがハイエンドモデルとして生産されている。

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