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NATURE AQUARIUM GALLERY #09 「芽吹きに誘われて」

aquajournaljpWEBアクア・ジャーナル編集部
ネイチャーアクアリウム・ギャラリーでは、日々水景の制作やメンテナンスが行われており、ネイチャーアクアリウムのノウハウが培われています。WEB AJ「NATURE AQUARIUM GALLERY」では、ADAのメンテナンススタッフにインタビューを行い、ネイチャーアクアリウムの作例と、ADA製品を使用した管理・育成のポイントを紹介していきます。
幼い日の川の記憶が魚の棲み処となって水槽の中で息づく
[ 芽吹きに誘われて ]
幼いころ、近所の川で魚を捕まえ、そっと見つめる時間が何より好きだった。その記憶をたどりながら、魚たちが棲みやすく、それを観賞する人も心が落ち着く水景を目指した。繁茂した水草と、流木がつくる影の下には魚たちが自然と集い、安心して暮らしている。そんな中で、魚たちは自然本来の泳ぐ姿や鮮やかな体色を見せてくれている。まさにネイチャーアクアリウムの基本に則った作品と言える。
DATA
制作日:2025年7月28日
撮影日:2025年11月12日
制作:山本 一貴(ADA SUIKEI CREATOR)
水槽:キューブガーデン W1,200×D500×H500(mm)
照明:ソーラーRGBⅡ ×2(1日8時間30分点灯)
ろ過:スーパージェットフィルター ES-1200(バイオリオG)
素材:ブランチウッド、山水石
底床:ラプラタサンド、アクアソイル-アマゾニア Ver.2、パワーサンド・アドバンスM、ジャングルボトム(DOOA)、バクター100、クリアスーパー、トルマリンBC
CO2:パレングラス・ビートル 40Ø、CO₂ツイストカウンターで1秒に5滴(タワー使用)
AIR:リリィパイプP-6によるエアレーション 夜間消灯時15時間30分
添加剤:ライティK、グリーンブライティ・ミネラル、グリーンブライティ・アイアン、グリーンブライティ・ニトロ
換水:1週間に1度 1/3
水質:水温25℃ pH:6.4 TH:50mg/L

水草
グリーンロターラ(BIO)※
ハイグロフィラ・ポリスペルマ
ロターラ・ロトンジフォリア グリーンレッド
ロターラ・Hra(BIO)※
ルドウィジア・グランデュローサ
セイロンロターラ(BIO)※
エリオカウロンsp. ソーシャルフェザーダスター(BIO)※
レプトキルス・トライデント(JP)※
アヌビアス・ナナ プチ(BIO)※
ウィローモス(モスバッグ)※
ピーコックモス(モスバッグ)※

魚種
ハーフオレンジレインボー
ブラックファントムテトラ
レッドフィンブルーベリーインパイクティステトラ
ミクロゲオファーガス・アルティスピノーサ
サイアミーズ・フライングフォックス
オトシンクルス
ヤマトヌマエビ

※はADA生体製品ラインナップです。

植栽・制作のポイント
2種類のモスを流木に活着
流木の枝先にはウィローモス、根元にはピーコックモスを混ぜてモスの植栽にも変化を付けました。ラインは5mmほどの間隔を目安に、交差するように巻き付けることで、モスがしっかりと固定され、安定した活着が期待できます。また、活着力が強いウィローモスにはモスコットンを、活着力が弱いピーコックモスにはテラライン使用し、モスの種類に応じてラインを使い分けています。

 
管理・育成のポイント
中央のロターラのトリミング
有茎草を用いる際は、空間をどのようにコントロールするかが、水景の美しさを大きく左右します。中央部に配したロターラはトリミングに強く、完成形に近づくにつれてボリュームが増し、放置すると空間が埋まりやすくなります。凹構図を美しく保つためには、全体の流れを意識しながら、思い切った刈り込みを行うことも必要です。トリミングには、取り回しがしやすいプロシザース・ショート カーブタイプを使用しました。

 
レプトキルスの整え方
レプトキルスは、葉の向きを揃えることで水景の中に自然な流れを生み出すことができます。背景側や横方向に向いてしまった葉は間引き、全体のバランスを見ながら、葉が正面を向くように整えました。また、葉に子株が付きやすくなってきた場合は、一度流木から剥がして巻き直すのがおすすめです。

コラム:レプトキルスという名称について

レプトキルスは、かつて「ミクロソラム」として知られていた水草です。近年の分類研究により学名が見直され、それに伴って製品名や表記も「レプトキルス」へと変更されました。名称は変わりましたが、育成方法やレイアウトでの使い方は従来と変わりません。

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