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進め!IAPLC 2026への道 Part 03

aquajournaljpWEBアクア・ジャーナル編集部
IAPLCへの出品に向け、新規立ち上げした水槽と向き合いながら、日々の管理を続ける時期に入っている方も多いのではないでしょうか。今回もADA水景クリエイター・内田さんに、管理に対する考え方や、日々のメンテナンスとどう向き合っているのかについて話を聞きました。

■レイアウト制作時に意識していたこと

内田:私は毎年コンテストに参加する際、何かひとつ「新しい感覚」を取り入れることを目標にしています。また、「まるで睡蓮が楽譜に並ぶ音符のようですね」と言っていただけるような、水槽とはかけ離れた世界を思わせるイメージを水景に落とし込むこともあります。テーマやコンセプトと聞くと少し身構えてしまうかもしれませんが、あくまで制作の指針になるものを決める、という感覚でしょうか。そうすることで作品タイトルを考える時間も楽しくなりますし、何より制作した水景に自然と“愛着”が湧いてくるんです。

2025年 内田さんの作品写真
「水の美しさ」をテーマに、撮影時には水面の波紋を表現した。

ポイント:テーマやイメージを持つことで、作品への愛着が深まる。


 


■メンテナンスで何より大切にしていること

内田:完成写真を撮るまでのメンテナンスにおいて、何より大切なのは「観察」だと思っています。日々の変化を細かく見ていくことで、トラブルが起きた際の早期発見・早期対応につながります。観察は、ある意味で”愛情”のようなものですね。先ほど話した作品への愛着にも通じる部分があると思います。水景にタイトルをつけたり、こうしたいという目標を持っていると、自然と毎日観察するようになります。部活の朝練や、推し活のような感覚で捉えてもいいかもしれません。悪くなってから対処するのではなく、日々の積み重ねで水景を仕上げていくことが大切だと思っています。

ポイント:日々の観察で早期発見・早期対応を。


 


■育成環境を左右する「ろ過」

内田:自宅のコンテスト水槽(W1200mm)では、ES-1200とES-600の2本のろ過フィルターを使用しています。メインのES-1200は長年使っているろ材で、生物ろ過を担わせています。サブのES-600にはNAカーボンを使用し、水の汚れや黄ばみを吸着する役割として分けています。一つのフィルターに集約する方法もありますが、私は洗浄や状態チェックのしやすさから、この使い分けをしていますね。

ES-1200/ES-600
フィルターろ材

ポイント:生物ろ過を軸に、サブフィルターで調整する。


 


■使用する水へのこだわり

内田:水槽に使う水にもこだわっていて、私の家の水槽に入れる水はすべてNAウォーターを通しています。元となる水の水質が育成に向いていなければ、どれだけ良い液肥やろ材を使っても効果を発揮するのは難しいでしょう。NAウォーターは、水道水に含まれる鉄サビや水垢などの不純物を取り除き、残留塩素も除去できます。長く使うことを考えると、コストパフォーマンスも高いと感じています。
地域によって水質は異なりますが、水草育成では軟水の方が向いているケースが多いです。関東圏などTH50以上の地域で育成に悩んでいる方は、カチオンフィルターを試してみるのも一つの方法だと思います。

パックチェッカーTH(全硬度)
NAウォーター

ポイント:管理の積み重ねが、趣味としての深まりにつながる。


 

制作の中盤は、どうしても気持ちが揺れやすい時期です。試行錯誤が続くこともありますが、この管理の時間こそが、水景を完成へと導く大切なプロセスでもあります。もし制作の途中で悩んだり、判断に迷ったときは、お近くの「IAPLC サポートショップ」に足を運んでみてください。コンテストに関する情報交換はもちろん、同じ趣味を持つ人と時間を共有すること自体が、次の一歩につながるはずです。
IAPLC2026 サポートショップはこちら
次回の「進め!IAPLC 2026への道」では、撮影直前に行っている準備や、内田さんが意識している撮影の考え方について紹介します。仕上げの段階に入っている方は、ぜひチェックしてみてください。

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