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Enjoy DOOA vol.03 黄虎石を用いたネオグラス テラの新感覚レイアウト

aquajournaljpアクア・ジャーナル編集部

「黄虎石を用いたネオグラス テラの新感覚レイアウト」


これまでのアクアテラリウムの作例では、さまざまな種類の有茎草を用いたにぎやかな印象のものや流木とシダ類を用いた落ち着いた印象のものが多かったので、今回は新感覚のシンプルなレイアウトを目指して制作した。水中部分は黄虎石とコロラドサンドで荒々しい大地をイメージして構成し、水上のウォール部分ではツル状の水草で新たに生まれた生命の勢いを表現している。また、個性的なアマゾンチドメグサのインパクトを強調するためにレイアウトに使用する水草の種類はあえて少なくした。そんな水中と水上の対比がこのレイアウトのコンセプトとなっている。

 

 
構図素材の黄虎石は前景部分の化粧砂と水草植栽スペースのアクアソイル-アマゾニアを仕切る役割も持つ。底床が薄いため細かく砕いた石で角度を固定した。

 

 
水中部分に遠近感を表現するため中央に空間を設けた。黄虎石の背後にはニューラージ・パールグラスの佗び草を配植。佗び草を使用することで後方からアマゾニアが崩れてくるのを防いでいる。

 

 
ウォール部分にはウィローモスとツル状の水草のみ(アマゾンチドメグサ、オーストラリアン・ドワーフ・ヒドロコティレ)を使用することで印象を強めた。

 

 
個性的なツル状の姿をしたアマゾンチドメグサが水上だけでなく水中にも展開し、このアクアテラリウムの景観をひときわ印象的なものにしている。

「シンプルな構成によって 印象的なアクアテラリウムをつくる」


このアクアテラリウムでは、レイアウトを構成する要素を極力シンプルにすることで、インパクトを強める方法をとっています。まず、構図素材には個性が強い黄虎石を使用し、同系色のコロラドサンドとの組み合わせによって荒涼とした印象の景観を表現しました。さらに、黄虎石の背後に背の低いニューラージ・パールグラスを配植することで、この荒涼とした印象を際立たせています。そんな水中部分とは対照的に、佗び草ウォールにはツルを盛んに伸ばす水草を配植することで生命の勢いを表現。ツル状の水草を佗び草ウォールの左右に凹型構図のように配置することで、水中部分の中央に設けた空間との連続性を出しました。

 

DATA
アクアスカイG 601
ネオグラス テラ(H36)W60×D30×H16/36(cm)
佗び草ウォール 60
ウッドキャビネット(オフホワイト) W60×D30×H70(cm)
CO2カウントディフューザー
NAコントロールタイマーII
ストリームパイプ V-1
スーパージェットフィルター ES-150
アクアソイル-アマゾニア
コロラドサンド

 

[水草]
アマゾンチドメグサ
オーストラリアン・ドワーフ・ヒドロコティレ
佗び草 ニューラージパールグラス
佗び草マット ウィローモス

 

[魚種]
ゼブラダニオ
サイアミーズ・フライングフォックス
オトシンクルス
ヤマトヌマエビ

 

レイアウト制作:井上 大輔
月刊アクア・ジャーナル vol.270掲載「Enjoy DOOA」より

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