水槽に水草を配植し、その美しさを楽しむ水槽は、広く水草レイアウトと呼ばれています。ネイチャーアクアリウムは、大きな意味では水草レイアウトに含まれていますが、独自の考え方や管理方法があります。
それらは「自然から学ぶ」というネイチャーアクアリウムの基本コンセプトに基づいたものです。では、「自然から学ぶ」ということはどういうことでしょうか?
一つは、自然の美しさを学び、レイアウトの中にその美的表現を取り入れるということです。自然には、美しい風景が無限にありますが、その中から美しい風景(要素)を切り取るように、水槽の中に石や流木で構図をつくり、水草を植栽して美しい景観を表現することです。そして自然の風景が季節によって移り変わるように、水槽につくられた景観も水草の生長によって自然と変化していきます。
自然から学ぶ要素は、こうした見た目の美しさだけではありません。ネイチャーアクアリウム水槽は、水草、魚、微生物が相互作用を持ちながら形成する小さな生態系によってその環境が支えられているのです。すなわちネイチャーアクアリウムとは自然の縮図のような水槽であり、だからこそ生き生きと泳ぐ自然本来の魚の姿が観察できるのです。
実際にネイチャーアクアリウムをつくる上で、まず初めに行わなければならないのが、どのようなレイアウトにするか構想を考えることです。そのときは身近な自然風景を参考にしたり、熱帯のジャングルに思いを馳せながらイメージを膨らませるのも楽しいでしょう。
いずれにせよレイアウトのタイプによって、底床のセット方法をはじめ必要とされる照明の強さなどが変わってくることもあるため、最初の段階でどんなレイアウトにしたいのかできるだけ具体的に決めておきたいものです。例えばレイアウトに用いる主な構図素材を石にするか、流木にするか、さらに前景に水草を植栽するか、化粧砂にするかによって準備する底床素材やつくり方が変わってきます。植栽する水草などは最初からすべてに明確に決めなくても構いませんが、レイアウトの土台や骨格となる部分は後から変更することが難しいため、 構想の段階で十分に時間を掛けることが大切です。
特に初めてネイチャーアクアリウムに挑戦する方は、このWebサイトやADA総合カタログ『THE BOOK OF ADA』、『アクア・ジャーナル』などを参考に、レイアウトプランを十分練ることをおすすめします。
初めてネイチャーアクアリウムをつくる方は「0(ゼロ)から始まる大自然」を、より実践的な制作方法は「Making of aquarium」を下記よりご覧ください。

