キューブキャビネットの上に静かにキューブガーデンを置きます。フレームレス水槽はガラス面が剥き出しになっているので、運搬や設置作業の際は、ぶつけないように慎重に行います。
キューブキャビネットは強度が十分で安定した床に設置し、必ず水平器を使って水平を確認します。
水槽台のわずかな歪みなども吸収してくれるガーデンマットは、安全性を高めるために必ず使用しましょう。

中景などに根から栄養素を多く吸収するクリプトコリネを植栽する予定なので、底床中の栄養素を高めるために、有機栄養素が豊富なパワーサンド・スペシャルSを1袋使用します。
多種多様な微生物を含むバクター100とその微生物の餌となるクリアスーパーを添加します。
底床の嫌気化を軽減するペナックWと水草を活性化させるペナックPをまき、万全な底床システムを準備します。

有機栄養素を豊富に含み、水草の生長を速める効果の高いアクアソイル-アマゾニア(ノーマルタイプ)を敷きます。密生するまでに時間のかかるコブラグラスでも育成が容易になります。
前方と表面だけにアクアソイル-アマゾニア(パウダータイプ)を敷くと、見た目もきれいで植栽もしやすくなります。
サンドフラッターで前面のラインを真っ直ぐに整え、前から後へは傾斜を付けると奥行き感が生まれます。

ブランチウッドは枝分かれした造形が魅力的な流木なので、枝振りを生かした配置を考えます。購入時は浮力が残っているので、使用前にあらかじめ水に漬けておくと浮力はなくなります。
構図素材の配置を終え、注水する前に底床をスプレーで湿らせておくと、アクアソイルが浮きません。

底床部分が浸る程度まで静かに水を張ります。そして中景の流木の際にクリプトコリネの仲間を植栽します。ここではCry.アルビダ、Cry.ペッチー、Cry.ウィンティ(グリーン)を植栽します。
株状のクリプトコリネの植栽には、柄が太く力を入れやすいプロピンセット・グリップタイプLが最適です。
下草の植栽は、流木の際などにも届きやすい先端が長く延びた水草専用ピンセットLが最適です。

背景には各種有茎草を植栽しますが、その前にそれぞれの植栽配分を決めます。そのため竹ひごをガイドとして底床に挿し、そのバランスを決めます。
竹ひごを交差させ有茎草が倒れないように寄りかからせると、植栽作業が行いやすくなります。
竹ひごを使うと、狭いコーナー部分も植栽しやすくなります。水草専用ピンセットLを使いましょう。

パールグラス、ロターラ・ワリッキー、ラージパールグラス、グリーン・マクランドラ、ロターラ・インディカの背景の植栽作業が終わったら、竹ひごを抜き植栽作業の完了です。
背景の植栽作業が終わったら水を張る前に、有茎草各種のガイドに使用した竹ひごを丁寧に抜いていきます。
ここでは最後に、ブランチウッドにウッドタイトで細石に固定したミクロソラムを配しました。

水草の植栽が完了したら、クロルオフで塩素中和した水道水を静かに水槽に注ぎます。そしてCO2添加器具、リリィパイプ、ドロップチェッカーなどを設置したら、水槽のセット完了です。
*ネイチャーアクアリウムグッズにはラインナップされていませんが、熱帯魚、水草を育成するためには保温のためのヒーター、サーモスタットが別途必要となります。

流木を配置し、たくさんの水草を植栽した複雑なレイアウトでは、陰の部分と陽の部分ができます。水草にも陰生の種類と陽生の種類があり、植栽する場所の光の当たりやすさに応じて使い分けます。葉色の傾向も異なり、陰生水草は渋く沈んだ色合い、陽生水草は明るく鮮やかな色合いです。陰と陽の色彩的な対比が、レイアウトの印象を引き締めます。
| 水槽 | キューブガーデンW60×D30×H36(cm) | |
|---|---|---|
| 照明 | ソーラーⅠ、NAG-150W-グリーン、1日10時間点灯 | |
| ろ過 | スーパージェットフィルターES-600(バイオリオ、NAカーボン) | |
| 底床 | アクアソイル-アマゾニア、 パワーサンド・スペシャルS、 バクター100、クリアスーパー、ペナックW/アクアリウム用、 ペナックP、トルマリンBC | |
| CO2 | パレングラス、CO2グラスカウンターで1秒に3滴(タワー使用) | |
| AIR | リリィパイプP-2によるエアレーション 夜間消灯時14時間 | |
| 添加剤 | ブライティK、グリーンブライティSTEP2 | |
| 換水 | 1週間に1度 1/3 | |
| 水質 | 水温25℃ pH:6.8 TH:20mg/ℓ | |
| 水草 | パールグラス | Hemianthus micranthemoides |
| ロターラ・ワリッキー | Rotala wallichii | |
| ラージパールグラス | Micranthemum unbrosum | |
| グリーン・マクランドラ | Rotala macrandra(Green) | |
| ロターラ・インディカ | Rotala rotundifolia | |
| クリプトコリネ・アルビダ | Cryptocoryne albida | |
| クリプトコリネ・ペッチィ | Cryptocoryne petchii | |
| クリプトコリネ・ウエンティ(グリーン) | Cryptocoryne wendtii(Green) | |
| コブラグラス | Lilaeopsis novae-zelandiae | |
| ミクロソラム(ナローリーフ) | Microsorum sp.Narrow Leaf | |
| ウィローモス | Fontinalis antipyretica | |
| 魚種 | ネオン・テトラ | Paracheirodon innesi |
| ブラックファントム・テトラ | Hyphessobrycon megalopterus | |
| レッドファントム・テトラ | Hyphessobrycon sweglesi | |
| レッドテール・イエローファントム・テトラ | Hyphessobrycon sp. | |
| ロベルティ・テトラ | Hyphessobrycon robertsi | |
| サイアミーズ・フライングフォックス | Crossocheilus siamensis | |
| オトシンクルス | Otocinclus sp. | |
| ヤマトヌマエビ | Caridina japonica | |





部屋の中に居ながらにして自然さながらの水中景観が楽しめるネイチャーアクアリウムですが、日本の水辺からアマゾンのジャングル、石組レイアウトなど自分のイメージを水槽の中で表現することも楽しみの一つです。
その制作は微生物が息づく肥沃な土壌をつくり、流木や石を配置し、水草を植栽していくわけですが、それは自然界で一つの景観が形成されていくのと同じ過程をたどります。そして水草が十分に繁茂したら、そこに棲む魚を入れます。こうしてネイチャーアクアリウムの水槽には、微生物、水草、魚からなる小さな生態系が形成され、水槽内の環境が維持されるようになるのです。ネイチャーアクアリウムをつくることによって、そうした自然の仕組みも実感してください。
ここでは実際のネイチャーアクアリウムのつくり方を順を追って紹介していきましょう。