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NATURE IN THE GLASS 「秘境の川底」メンテナンス編

aquajournaljpアクア・ジャーナル編集部

陰生水草メインの水景を長期維持するためのメンテナンス術


陰生水草メインの水景は、水草の生長スピードが緩やかな分、少ない手間で長く楽しむことができます。時間が経過することでモスの範囲が広がり、シダの迫力も出てきて深みが増し、見応えのある水景になるのも魅力と言えます。ここでは、陰生水草メインの水景の長期維持に役立つ、具体的なメンテナンス術を紹介しましょう。
長期維持による水景の変化
ここまでの数カ月、古葉取りで水景を維持してきたが、モスが全体を覆って立体感が損なわれてきたため、本格的に手を入れることに。
2019年9月25日 撮影
①前景のモスのトリミング
生長した南米モスで化粧砂の部分が狭くなり、石全体がモスに覆われ迫力に欠けるため、これらを大胆にカット。こういった狭い部分のトリミングにはプロシザース・ウェーブが活躍する。
モスやハイグロ・ピンナティフィダが厚く重なると、下のほうは光が当たらないためほぼ浮いた状態になっている。この部分はトリミングを行なって石の地肌を出し、空間の確保と迫力を取り戻すようにした。

 
②モスを剥いで流木のラインを出す
流木のラインをはっきりと見せるため、生長したモスを指で剥ぎ取っていく。流木の地肌を出す部分はプロブラッシュを使うと簡単にきれいになる。境界線の部分はボカすようにモスを残しながら少しずつ剥ぎ取っていく。

 
流木のモスは部分的に残す
モスをすべて剥ぎ取ってしまうと時間の流れが感じられなくなるため部分的に残す。モスを残す部分はプロシザース・ショートの刃の長さを生かしてカットしていく。

 
③流木に南米モスを巻き直す
小さめの流木を覆った南米モスは一度剥ぎ取って巻き直した。南米モスは活着しにくいため、モスコットンやリシアラインよりも、糸が溶けずに目立たない新製品のテララインが適する。

 
④小石に南米モスを巻き直す
剥がれた南米モスは小石に巻き直して再配置。ここでも糸が溶けずに目立たないテララインを使用している。
⑤固形栄養素ボトムプラスの添加
この水景のポイントになっているブリクサ・アウベルティは、長期維持によって底床の栄養素が少なくなったため赤の発色が薄くなってきた。対策として底床にボトムプラスを添加し、赤の発色に有効な窒素分と鉄分を補給した。

 

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