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ADA EVENT REPORT 砂丘館「潟の記憶展 −そこでは風土と生活と人がいつも握手していた」

aquajournaljpアクア・ジャーナル編集部
新潟市の砂丘館で開催中の「潟の記憶展」。この企画展では鎧潟に関する写真や絵、詩、漁具などが多数展示されていますが、ここではADAが協力した展示を中心に紹介します。特に鎧潟をイメージした水景は注目です。

在りし日の鎧潟の姿に想いを馳せる


この夏、新潟伊勢丹で開催の「天野 尚展」と並行して、新潟市の砂丘館で開催された「潟の記憶展」(2019年10月6日まで開催)。こちらの企画展は、かつて新潟県西蒲原郡(現在の新潟市西蒲区)に存在した鎧潟に関する写真や絵、詩、実際に使用されていた漁具などの展示を通して在りし日の鎧潟の姿を振り返るというもので、天野 尚の風景写真のほか、ADAも水景や水辺植物などの展示で協力しています。砂丘館は昭和8年に建てられた旧日本銀行新潟支店長役宅の愛称で、現在は一般に公開されています。その和洋折衷の趣のある日本家屋に、鎧潟の自然をイメージした水景や水辺植物をあしらった鉢物、天野のコレクションからアンティークの金魚鉢などが展示されました。天野がエッセイなどでしばしば触れていたように、鎧潟はネイチャーアクアリウムの原点と言えます。その鎧潟をテーマにした企画展に実物のネイチャーアクアリウムが展示されたことには、感慨深いものがあります。展示された水景は本誌にも掲載していますので、ぜひご覧ください。
砂丘館の「潟の記憶展」において、ADAは鎧潟をイメージした水景を展示。昭和モダンの室内空間で見る水草の緑は新鮮に映る。


潟の自然や生活を振り返る多彩な展示物

この企画展では写真や絵画のほか、潟の自然をイメージさせる水草や水辺植物、鎧潟で実際に使用されていた船や漁具も多数展示された。


水槽が溶け込む和風と洋風の室内空間

昭和初期の建物と最新のシステム水槽。時代は大きく異なるが不思議と溶け込んでいる。
天野が好んで集めたアンティークの金魚鉢。こちらは日本のアクアリウム文化の原点であり、当然、和風の空間にマッチする。

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