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Enjoy DOOA vol.02

Enjoy DOOA vol.02

aquajournaljpアクア・ジャーナル編集部

「自然の一部を切り取ったような小さな景観」


流木に活着したウィローモスに水が伝い、水滴がしたたる様子は、アクアリストならずとも眺めているだけで心地よくアクアテラリウムならではの醍醐味と言える。ここではやや太めの流木を、背景のウォール部分に密着するように斜めに配置している。

 
流木にはウィローモスを活着させているので、ウォールのカスケード部から流れる水がウィローモスを伝い流木に固定したハイグロフィラ・ピンナティフィダの根を潤すようになっている。水草は苔、シダの仲間を中心とした着生植物だけを用いており、見応えのある景観となるまではやや時間を要したが、生長がゆっくりな分だけ長期維持はしやすい。

こんな自分だけの小さな自然を、部屋の中で手軽に楽しみたい。
流れ落ちる霧は水草に水分を与えるだけでなく、観賞時の視覚効果も大きく眺めているだけで癒されます。

「霧の中で着生植物とシダが繁茂する雲霧林のイメージを楽しむ」


この水槽は熱帯地域の山地で霧が多く発生する雲霧林をイメージした作例です。上部のカスケードから発生している霧は、新製品「ミストフロー」の設置によるもので、これによって湿度を高く保つことができるようになります。システムテラ 30で高湿度を好む着生植物とシダ、苔が繁茂する景観を楽しんでみましょう。
ハイグロフィラ・ピンナティフィダは流木に活着するまでに時間はかかりますが、いったん活着すると旺盛な繁殖力を見せ樹木が林立するような景観を見せてくれました。
水上部の水草によって光が遮られる水中部は耐陰性の高いアヌビアスなどが適しています。そんな薄暗い水中で、ほのかに光るアフリカン・ランプアイの目元が印象的です。
 

レイアウト制作:井上 大輔
月刊アクア・ジャーナル vol.268掲載「Enjoy DOOA」より

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