小さな水槽から広がる 夏の潟のイメージ シンプルな日本産水景

この水景も「潟の記憶展」のために制作したもので、日本産の水草と魚を用いて在りし日の鎧潟の自然をイメージしている。システムアクア 30はレイアウトができる空間が限られているため、メンテナンス性も考え、一本の流木を仕切りにアクアソイルと化粧砂を敷き分け、水草も5種類のみでシンプルに構成した。また、内蔵フィルターの出水部や背景部分に透けるろ材の影が目立たないように、流木の配置や水草の配置を工夫している。さらに、今回の展示場所のイメージに合わせ、システムスタンド 35に設置した際の縦のラインを生かすように、水上に葉を長く伸ばすフトイを生け花的にあしらってみた。きらきらと揺らぐ水面から見える水草や魚影が、夏の潟の風景を思い起こさせる。

［SYSTEM DATA］
○アクアスカイG301
○システムアクア 30  W30×D30×H30（cm）
○システムスタンド35
○CO₂システムキット
○CO₂カウントディフューザー
○NAサーモメーターJ-05WH（5mm厚用）
○NAコントロールタイマーⅡ
○トロピカルリバーサンド
○水景リキッド

［水草］
フトイ
キクモ
BIOみずくさの森 ヘアーグラス
BIOみずくさの森 リシア
ウィローモス（モスバッグ）

［魚種］
タイリクバラタナゴ
メダカ
オトシンクルス
ヤマトヌマエビ

2019年7月18日 撮影（ADA）
レイアウト制作・文　本間 裕介
ⒸAQUA DESIGN AMANO