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スペイン・カナリア諸島のロロ公園に10mに及ぶ巨大水槽を展示

aquajournaljpアクア・ジャーナル編集部
2018531日、カナリア諸島のテネリフェ島に所在するロロ公園(トリップアドバイザー2017世界第一位の動物園)AquaViva展示会場にて、ロロ公園会長Wolfgang Kiessling氏が主催するZen Underwater Gardenのオープニングセレモニーが開かれました。

 

この特別展示は、10 x 1.5メートルのパノラマウィンドウを特徴とし、水族館や動物園の大規模な生物空間のデザインと建設のスペシャリスト “bioscaper(バイオスケーパー)”であるYago Alonso氏が手掛けました。

スペインとポルトガルのADA代理店代表であるAlonso氏は、天野尚の弟子でもあり、ポルトガル、リスボン海洋水族館の特別展示「水中の森」制作にも参加しています。

Yago Alonso


 

Zen Underwater Gardenでは、佗び寂びを感じる日本庭園の平和な美しさ、山水画に描かれる高原や山の威厳、それらの調和が表現されています。

この作品は、見る人に新しさを感じさせる大型水槽のディーテールを持ち、例えば、天然石に根を埋め込んだ盆栽的要素、複数の岩を重ねて再現した川床、澄んだ白い砂道の美しさ、それらは来場客に自然美の繊細さや面白さに関心の目を向けるきっかけとなるでしょう。

見どころは、50種以上の水生植物が織りなす生命力と色彩が特異的に満ちた世界です。活着性水草、下草、有茎草の多様性、石や流木を覆う苔、50種以上の魚種、エビやカエルが作品の色とダイナミズムとなって「時代を超越した生態系の夢」を見る人全てに提供します。

この作品の制作には数カ月を要し、数百キロにもなる天然の根や4トン以上の石が使われています。植栽には、「水中の森」40m水槽制作にも参加しているスペインとポルトガルのADA特約店店主であるRui Alves氏(Aquaeden)、Albert Escrihuela氏(NAscapers)、Ezequiel Salguero氏(Pzes)も協力しています。

今後もメンテナンスの監督はAlonso氏が務め、さらに作品を発展させ、佗び寂びの印象を深めていくことでしょう。

 

Loro Parque 公式HP: http://www.loroparque.com/index.php/en/


 

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